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第11回複合・合成構造の活用に関するシンポジウム
(36)締め付けトルクを受ける
接着系あと施工アンカーの
力学的性状とその活用に関する研究
1
大谷恭弘・野嵜貴大２
1
正会員神戸大学大学院・工学研究科建築学専攻准教授
657-85011-1
（〒兵庫県神戸市灘区六甲台町）
E-mailOhtani@kobe-u.ac.jp
：
2
非会員1
神戸大学大学院・工学研究科建築学専攻・博士課程前期課程年生
657-85011-1
（〒兵庫県神戸市灘区六甲台町）
E-mail152t044t@stu.kobe-u.ac.jp
：
RC要素に埋め込まれた接着系あと施工アンカー露出部のネジ部を利用し鋼要素と緊結する際に,高力ナ
ットによる締め付けトルクを作用させた場合や,その基礎データとして,アンカーにトルクを直接作用させ
た場合における力学的性状や破壊性状を実験的に研究した.締め付けトルクを作用させた場合には,アンカ
ーに引張力とトルクが作用し,それらは弾性範囲内において,導入したトルクと線形式で関係づけられるこ
とがわかった.また,トルク作用のみを受けるアンカーのすべり出し荷重を用いた強度評価法と,必要埋込
み深さの評価法を提示した.更に,アンカーに締め付けトルクを作用させることでRC要素と鋼要素の界面に
支圧力を導入し,摩擦力によるせん断ずれ剛性を上昇させる活用法を提案する.
KeyWords:Fixing,JointingMaterial,Twisting,Experimentation,Earthquakestrengthening
1.はじめに２．ナット回転による引抜実験
耐震補強ではコンクリート要素と鋼要素の接合部に広本実験では,アンカーに対して,ねじ部を利用し、ナッ
く接着系あと施工アンカー（以下,アンカー）が用いらト回転を作用させた際の力学的性状,破壊性状を考察す
れている.接合部には引抜
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