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動的光散乱方式 ナノ粒子粒度分布計 VASCO 動的光散乱方式ナノ粒子粒度分布計VASCO ▼概要 ▼特徴 ▼測定原理 ▼アプリケーション ▼仕様 →商品ページの印刷はこちらから ● ナノ粒子の粒度分布測定のための革新的なテクノロジー フランス国立石油研究所(IFP)によって開発され、特許権を有する革新的な技術に基づいた、粒径測 定装置VASCO は、ナノ粒子～マイクロ粒子サイズ測定用のユニークな装置です。 測定原理は、後方散乱光の光子相関法Photon Correlation Spectroscopy(PCS)に基づきます。その 試料セルの設計は、測定温度および試料の厚さの両方を正確にコントロールできます。従来の装置と 比較して、この光学的配置は多重散乱を防ぎ、濃厚で不透明な黒色の分散液でさえ正確な測定を行え ます。 さらに、ほとんどの場合サンプルを稀釈する必要は無く、そのまま原液で測定できます。また、高 級な高出力658 nm レーザーダイオードおよび光ファイバー光学システムを使用していますので、そ の温度安定性と相まって、数ミクロンから2 nm まで粒度分布を測定できます。 ● 特許を有する先進の光学設計 光子相関法は、試料セルに含まれる分散液によって散乱した光 （通常レーザービーム）の測定に基 づきます。散乱光の強度変動に由来したリアルタイム相関グラフ機能は、複雑な物理学モデルによっ て分散液の粒子サイズを決定することを可能にします。しかしながら、これらのモデルは、典型的に は濃厚分散液で生じる多重散乱現象によって不正確になります。更に、黒色の分散液では光がサンプ ルを通過しないので、その測定は不可能になります。 この問題を回避するために、フランス石油研究所は革新的な特許を有する光学ヘッドを開発しまし た。試料セルは、中央に穴を持つ金属板から作られ、その穴の真下にグラス製プリズムがセットされ ています。プリズムの上面は、測定セルの底面になり、その中にピペットで液体試料が満たされます。 光子トラップシステムの役目をする可動性のガラスロッドはまた、試料の厚さ （多重散乱の抑制）を 正確にコントロールでき、レーザービームによって引き起こされた加熱効果 （試料の温度および粘度 の局所的変化）を制限できます。洗浄が容易なので、この測定セルは余分な消耗品 （使い捨てのセル） を必要としません。 VASCO 測定セルの模式図 動的光散乱法による黒色かつ濃厚試料の粒度分布測定 ■ 特別付属品 ● 光ファイバープローブによる測定 侵食性の強い溶剤系や洗浄が困難な分散液用。 ● 遠隔操作プローブセルによる測定 不良環境中のサイズ測定のための小さな光学ヘッド。気密性を保ったレーザーおよび散乱光信号送 信用シングルモード光ファイバーを使用したこの小型モジュールは、グローブボックス環境下で不安 定な溶剤を用いているナノ粒子分散液を分析する ことを可能にします。そのユニークな耐溶剤性試 料セルおよび多分散粒度分布の試料を測定するた めの Padé-Laplace アルゴリズムを使用した特許 権を有する強力なRean ソフトウエアにより、ベ ンチトップと同等の性能を有しています。2 nm～ 6 μm の範囲で、濃度40% まで測定可能です。 ● 新開発 リアクター中、あるいはパイプ内部のリアルタイム粒子サイズを測定するためのバイパス遠隔操作 測定セルを備えたオンライン計測。 測定範囲 ：2～4,000 nm ナノ粒子やコロイド分散系の粒子間相互作用（反発力や引力）、分散性や凝集性を評価するため の最適な測定範囲