銀行理論と金融危機 マクロ経済学の視点から.pdfVIP

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  • 2017-09-13 发布于北京
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銀行理論と金融危機 マクロ経済学の視点から.pdf

京都大学大学院経済学研究科 プロジェクトセンター ディスカッションペーパーシリーズ 銀行理論と金融危機 -マクロ経済学の視点から- 加藤涼・敦賀貴之 No.J- 12-001 2012 年6 月 〒606-8501 京都市左京区吉田本町 京都大学大学院経済学研究科 プロジェクトセンター 2012 年6 月 銀行理論と金融危機 ―マクロ経済学の視点から― かとう りょう つるが たかゆき * ** 加藤 涼 ・敦賀貴之 要 旨 本稿では、世界金融危機後に発展してきた金融危機に関する理論的文献 を展望する。その準備としてまず、既存の経済学が、1980 年代から銀 行システムの脆弱性に関する研究を続けてきた経緯を改めて振り返る。 次に、世界金融危機以降、既存の研究の延長線上で銀行システムと金融 危機を扱う新しい試みが提案されていることを紹介し、その中から特に 「信用外部性」に焦点をあて、自由放任的な銀行システムが引き起こす 金融危機をどのように理解できるか検討・紹介する。最後に、自由放任 的な銀行システムが過剰なリスクテイクを行うことのマクロ経済的な 帰結について、若干の議論を行う。 キーワード:金融危機、銀行システム、流動性、満期変換、信用外部性 JEL classification: E3、G01、G21 * 日本銀行金融研究所企画役 (E-mail: ryou.katou@boj.or.jp) ** 京都大学大学院経済学研究科准教授(E-mail: tsuruga@econ.kyoto-u.ac.jp) 本稿の作成に当たっては、尾山大輔氏、小林慶一郎氏ならびに金融研究所スタッフか ら有益なコメントを頂いた。また、敦賀は公益財団法人日本証券奨学財団、および公 益財団法人野村財団からの助成を受けた。ここに記して感謝したい。ただし、本稿に 示されている意見は、筆者たち個人に属し、日本銀行の公式見解を示すものではない。 また、ありうべき誤りはすべて筆者たち個人に属する。 1 1. はじめに:世界金融危機はなぜ起きたか 2008 年 9 月のリーマンショックに至る世界金融危機が、なぜ、どのような経 緯で発生したか、その背景や複合的な要因について、ラジャン(2011)が要点 を巧みに纏めている。同書は、まず、政治経済学的な背景から説き起こし、最 終的には、金融機関のガバナンスの問題や、規制の抜け穴探しや違法行為に至 るまで、広範な視野に立ってバブルの生成過程と崩壊を俯瞰しており、冷静な 事実観察として「世界金融危機がなぜ発生したか」知りたい読者は、同書がひ とつの回答を与えてくれる。 一方、本稿は、事実観察から金融危機の原因を考察することを主眼としない。 経験論的なアプローチとは対照的に、演繹的な立場から、既存の経済学の枠組 みを適用すると、金融危機という事象はどのように理解できるのかを再確認す る。その上で、危機後、一時はヒステリックなまでに取沙汰された、「既存の経 済学は金融危機の理解や抑止に役立たない」、あるいは「既存の金融経済学が金 融危機を引き起こした」といった、経済学全般に対する批判がどの程度、的を 1 射ているのか検討を行う 。 まず、本稿でいう既存の経済学とは、具体的には例えば行動経済学、経済物 理学、ネットワーク理論等ではなく、合理的期待や標準的な一般均衡

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