滑雪课件(丸山庄司).pptVIP

スキー講義 丸山庄司 2007.12.4 一、日本のスキーの歴史 １．ヨーロッパで生まれたスキー ノルウェーで約4500年前の岩に刻まれたスキーヤーの絵を発見。 神話にも出てくるスキーの神ウル（男神）スカデイ（女神）がある。 古代のスキーはシベリア、中国、朝鮮半島に見られる。冬の交通用具、狩猟用、戦争用に用いられた。 1870年代、ノルウエーを中心にスポーツとして近代スキーがスタートした。 1888年フリチョフ?ナシセンがスキーでグリーンランド横断に成功。 19世紀後半、オーストリーなどヨーロッパ各国に伝わる。 ２．日本のスキー誕生と活動 1911年１月12日にオーストリアのデオドール?レルヒ少佐が、軍人にアルペンスキー術を伝えた。続いて広く民間人にも普及を図った。 12年後の1923年に全日本スキー選手権大会を開催し、1925年には日本のスキーを統括する「全日本スキー連盟」が創立され競技スキー中心に活動してきた。 一般すきーへの組織的に動きだしたのは遅く、1938年「一般スキー術要項」が発刊され翌年に「第１回指導員検定会」を行ない23名の指導員が誕生した。「技術検定も採用」され、スキーを楽しむ人々が年毎に増してきた。 現在はスキーだけでなくスノーボートなど競技も一般も種目が多様化され、オリンピックやワールドカップなどに好成績が出せるようになり、また、スキーだけでなく、いろいろな用具でスノースポーツとして楽しむようになってきた。 　　 特に、競技関係は年表の通りイタリー?コルチナダンペッツオ?オリンピックで猪谷千春のアルペン銅メダル、札幌ではジャンプで笠谷幸生の優勝から3位まで日本が独占。そして、長野でのジャンプ団体の金メダルをはじめに大活躍するまでになった。  二、日本の現状 １．スキーとスノーボートなどの数 スキー人口　700万人　スノーボート人口450万人　合計　1150万人 スキー場数　550ヶ ２．日本のスキー人口は減少傾向にある 日本のスキーブームは1994年頃をピークに下降傾向になった。当時スキー人口は1200万人とも言われ、スキー場も750ヶ所も数えた。 世界でスキーの販売台数が300万台その内200万台が日本で売れた「異常な状況」であった。バブルの倒壊が起因の一つであるが種々のマイナス要素があって、いま日本のスキー場業界と全日本スキー連盟も含めた関係団体で対策を計っている。 ３．指導者の活動 指導者約6万名の内活動する指導員47395名 クラブ数5513クラブ スキー学校310校　他のスキー学校131校　計441校 スキー場の施設と安全対策 スキー場事業者など関連業界と「全国スキー場安全対策協議会」を組織して、啓蒙をはかり「安全で楽しいスノースポーツの普及」を目標に活動している。 全日本スキー連盟は「公認スキーパトロール」の資格を与え、研修させながら資質の向上を計っている。資格者はスキー場事業者と雇用契約を結びシーズン中はスキー場で働く。 三、スキーとスノーボートの指導 １．世界のスノースポーツの傾向 1970年前後、世界のアルペンスキーの傾向は、技術論争が多く見られた。その後技術の統一が見られ、指導法を中心に各国で研究発表されるように変化してきた。 1990年代に入ってスノーボートが出現し、また楽しむクロスカントリーも増えたなど、冬のスポーツは「すきー」といわずに、「スノースポーツ」と言うように変化して現在にきている。 ２．日本のスキースノーボートの普及活動 「楽しみ方が多様化」したが、スキーが主体、その次にスノーボートが続いている。他の用具を利用して楽しむ人はまだ少ないのが現状と言える。これは「世界の傾向とも同じ」である。 その中にあって全日本スキー連盟は、スキーと同じように「スノーボート指導員資格制度」をつくり、資格を与え研修を行って資質の向上を計っている。また、「技術　検定」を行ない安全で正しい技術のレベルアップも行っている。 　　 さらに、「全日本スキースノーボート技術選手権」や「デモンストレーター選考会」を行なって指導者のレベルアップを計っている。 ３．日本の競技選手の強化対策 　最初に「全日本スキー連盟（SAJ）の組織」について説明する。傘下には全国の、47都道府県と全国の大学、高校、中学の３団体が加盟している。各加盟団体は数多くのクラブが所属していて、ビラミットのかたちの組織となっている。 　 活動内容は「選手の育成強化と大会運営の競技本部」、「スキー」（スノースポーツ）を楽しむ人たちのために正しい普及活動の教育本部」を