英仏所蔵敦煌　吐鲁番出土汉文文献の古文书学的比较研究.pdfVIP

様式C-19 科学研究費補助金研究成果報告書 平成21 年3 月31 日現在 研究種目：基盤研究 （B） 研究期間 ：2005年度～2008年度 課題番号 研究課題名 （和文）：英仏所蔵敦煌 ・吐魯番出土漢文文献の古文書学的比較研究 研究課題名 （英文）：Acomparative paleographicalstudyof ancientChinesemanuscripts excavatedfrom DunhuangandTurfan, owned by U.K. and France 研究代表者 ： 関尾 史郎 （SEKIO SHIRO） 新潟大学 ・人文社会 ・教育科学系・教授 研究者番号 研究成果の概要 ：ロンドンの大英図書館所蔵の敦煌 ・吐魯番出土漢文文献，パリのフランス国 立図書館所蔵の敦煌出土漢文文献について実見調査を行い，形態 ・様式 ・内容などの面から多 角的に検討を加えた．またその成果を踏まえて，中国や日本の国内に所蔵されている敦煌 ・吐 魯番出土漢文文献の再検討と再評価を行った． 交付額 （金額単位 ：円） 直接経費 間接経費 合 計 2005年度 2,600,000 0 2,600,000 2006年度 2,200,000 0 2,200,000 2007年度 1,600,000 480,000 2,080,000 2008年度 2,400,000 720,000 3,120,000 年度 総 計 8,800,000 1,200,000 10,000,000 研究分野 ：人文学 科研費の分科 ・細目：史学 ・東洋史 キーワード：東洋史，中国語，芸術諸学，古文書学，敦煌文献，吐魯番文献，スタイン将来文 書，ペリオ将来文書． １．研究開始当初の背景 見調査を行う必要が認められた． (1)代表者たちは，2002年度～2004年度の3 (2) また中国国内所蔵の敦煌 ・吐魯番出土漢 年間，科学研究費補助金・基盤研究B海外「中 文文献の真贋を確定するため，さらには確定 国国内所蔵敦煌 ・吐魯番文献の歴史学的・文 する視点 （判断基準）を構築するためにも， 献学的研究」により，中国国家図書館，北京 それは必要であった．なぜならば，世界各地 大学図書館，天津市歴史博物館，浙江省博物 に分蔵されている敦煌 ・吐魯番出土漢文文献 館，敦煌市博物館，敦煌研究院，および西北 のなかでも，最も規模が大きく，かつ真品が 大学図書館などに所蔵されている敦煌 ・吐魯 大多数を占めているのが，ロンドンの大英図 番出土漢文文献の実見調査に従事してきた． 書館とパリのフランス国立図書館のコレク これらのコレクションは，国家図書館のそれ ションだからである． を除き，比較的小さなコレクションであると 同時に，真贋を疑わせるようなものも含まれ ２．研究の目的 ていた．したがって敦煌 ・吐魯番出土漢文文 (1) ロンドンの大英図書館とパリのフラン 献に対する正しい認識と解釈のためには，ロ ス国立図書館に所