にら育苗管理の改善で労働改善（23～25年度）.pdfVIP

にら育苗管理の改善で労働改善 （２３～２５年度） 胆振農業改良普及センター東胆振支所 ●背景 ・ねらい 鵡川地区は、冬期の労働を活用した所得確保としてにら栽培に取り組んでいる。 平成22 年、ニラ部会 （以下 「部会」と記す）は活動を通し、①株養成技術の向上、 ②育苗 ・移植作業の省力化、③既存移植機の更新が課題としてあがった。普及セ ンターは、部会に改善提案を行い、平成23 年から継続した支援を行っている。 ●技術の主な内容 表１ 改善技術の導入状況 部会 ・農協 ・企業 ・普及センターが連携し、現地実証に 年度 実施者 備 考 よる栽培改善を進めた。 H23 ２名 栽培試験 1) 育苗方式の改善 ：連結紙筒 （商品名 「チェーンポット H24 ４名 拡大試験 画像2 CP育苗で面積が縮減 （以下ＣＰと記）」）の活用 H25 １８名 希望者試行 画像1 身体的負荷が大きい慣行育苗 細やかな管理が可能になった 2) 購入培土の活用 ：育苗専用培土の活用 3) 移植方式の改善 ：連結紙筒はく離型移植機 （商品名 「ひっぱりくん」）の活用 ●成果の具体的内容 1) 育苗方式の改善 ：①連結紙筒への土詰めは、既存の半自動土詰め機の活用が可能で あった。 ②育苗面積が縮減し、管理作業の軽減 ・労働時間の短縮が図ら れた。 ③育苗面積が縮減し、細やかな管理が可能となり苗質向上につ ながった。 2) 購入培土の活用 ：育苗専用培土の活用で、除草作業が減少した。 画像3 移植作業は２人で行う 画像4 ひっぱりくんで移植 3) 移植方式の改善 ：①苗堀取り作業が無く、屈み姿勢による身体的負荷が大幅に軽減 慣行移植機 作業が1人で可能になった された。 ②連結紙筒はく離型移植機は、一人で 「溝切り→植付け→土寄せ→鎮圧」が一工程で同時に行え、移植作業時 間はＡ農家では慣行の27 ％に短縮し （表２）、地区内では30 ～20 ％に短縮された。 ③雇用労働力が不要となり、雇用労賃削減につながった （表）。 表２にらの育苗方式による管理と移植作業時間の変化 ④慣行の動力型移植機の更新や修理に関わる経費が軽減される 慣行育苗 *1 労働 連結紙筒育苗 労働 項目 （表）。 作業名 人数 時間 作業名 人数 時間 *2 *2 4) 生産者の反応 ：Ｂ農家 （女性）「移植機が小型で軽く、女性でも簡単に作業ができた」 ３月上