実際の数値予報 観測から予報まで - metsoc.jp.pdf

第40 回夏季大学「新しい気象学」 ～気象のシミュレーション～ 実際の数値予報 観測から予報まで 気象庁予報部数値予報課 本田 有機 2006年8月5 日（土） 第一部 新世代 気象庁数値解析予報システム （Numerical Analysis Prediction System) の紹介 気象庁業務と数値予報 「数値予報モデル技術」 ＝「精度の高い気象予測情報を提供する上で核となる 基盤技術 」 数値解析予報システム（NAPS）更新の目的 (1) 防災気象情報支援用メソ数値予報モデルの高度化 (2) 台風予報・短期予報支援用全球数値予報モデルの 導入 (3) 週間天気予報支援用全球アンサンブルモデルの 高度化 気象庁スーパーコンピュータの更新 • 数値予報業務用：2006年3月より運用開始 – HITACHI SR11000K1 （80ノード）×2 NAPS7(SR8000)と比較 • 処理能力21.5Tflops （10.75Tflops ×2） して、処理能力で約28倍、 • 主記憶容量１0Tbyte （5.0Tbyte ×2） 主記憶容量で約16倍 • 衛星データ処理業務用：2005年3月より運用開始 – HITACHI SR11000J1 （50ノード） • 処理能力6.08Tflops ・ 主記憶容量３.1Tbyte 気象庁数値解析予報システム更新 • メソ数値予報システムの改善 防災気象情報支援用メソ数値予報モデルの高度化 – 高解像度化（水平10km→5km、鉛直40層→50層） – 高頻度予測（1日4初期値→1日8初期値） • 予報時間は短縮（18時間→15時間） • 全球数値予報システムの改善 – 06,18UTC初期値36時間予報の開始 • 国際航空悪天格子点情報などの充実 – 解析の水平解像度向上 • T63 （約200km）→T106 （約120km） • 週間アンサンブル予報システムの改善 週間天気予報支援用全球アンサンブルモデルの高度化 – アンサンブル用全球モデルの更新 – アンサンブルメンバーの増加（25→51メンバー） 気象庁第8世代数値解析予報システム 全球モデル／全球解析 領域モデル／領域解析 メソモデル／メソ解析 予報解像度：約60km 予報解像度：20km 予報解像度5km 解析解像度* ：約120km 解析解像度* ：40km 解析解像度* ：20km 同化ｳｨﾝﾄﾞｳ：-3h～+3h 同化ｳｨﾝﾄﾞｳ：-3h～+3h 同化ｳｨﾝﾄﾞｳ：-6h～0h ＊解析はすべて４次元変分法。インナー解像度。アウター解像度はモデルと同じ 台風モデル／台風解析 予報解像度：24km。全球解析と同じ 週間アンサンブル予報 予報解像度：約120km 51メンバー 1ヶ月アンサンブル予報 予報解像度：約120km 51メンバー (2006/03現在) 月3年6002 月3年6002 後