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自在な笑い声?喋り笑いを生成する 音声変換システムの構築 白井研究室 音声班 修士2年 芳賀 寿昭 研究背景 感情音声の必要性 音声は、人間の最も日常的な交流手段 コミュニケーションにおいて感情音声は不可欠 人間らしい音声対話システムには感情音声が必要 従来研究 「喜び」「怒り」といった感情音声の分析、合成 笑い声と通常発話 喋り笑いと通常発話 システムの全体像 研究内容 「笑い声」の音響特徴分析 統計分析と聴覚分析 「笑い声」の自動生成 変換ルールを決め、音声合成 「喋り笑い」の音響特徴分析 韻律特徴を明らかにする 特に、喋り笑いに特徴的な無声区間に焦点 「喋り笑い」の自動生成 典型的な喋り笑いを生成 * * 感情を表す不随意な発声表現の一つである「笑い」の音声を生成することを目標とする 笑い声?喋り笑いの 音響的特徴 笑い声?喋り笑いの音声 通常発話の音声 参照 『STRAIGHT』分析合成系による音響パラメータの分析?抽出 音響パラメータを変換 変換処理後の音響パラメータを基にして『STRAIGHT』で合成 本システム 入力 出力 分析の流れはこのようになっております。 まず、音響特徴の定量的な分析としまして、音声パワー?ピッチ周波数の時間変化パターンを調べました。 ここでは、笑い声の時間変化パターン、つまり、パワーやピッチが発話全体においてどのような変化をするのかを統計的に調べました。 また、パワーやピッチというのは聴覚的にわかりやすい特徴であるので、「笑い声」の合成をシステム化した際にユーザインターフェースの操作項目になり得るものとして検討しております。 次に、「通常発話」と「笑い声」の比較。 「通常発話」の音声と比較することで、「笑い声」に特有は音響特徴を調べました。 調べたパラメータはこのようになっております。 最後に、主観評価実験による分析を行いました。 これは、音響パラメータの笑い声らしさに対する貢献度を調べるものです。 ここでは、パラメータを操作した合成音を生成し、評価をしています。 たとえば、「笑い声」の音声において、ピッチパラメータを「通常発話」の音声のデータで差し替えて合成することで、パワーや音色はすべて笑い声のデータであるものの、ピッチのみが通常発話のデータになった音声を作ることが出来ます。 各パラメータを多彩に組み合わせ、様々な差し替え方をしております。 差し替えを行った具体的な合成音声や本研究の分析結果については、この後のポスターセッションでお聞かせいたします。 * *