補強信号l1-saifについて.pptVIP

Nov. 2010 ION GNSS 2004 補強システムMSAS ICAO SBAS規格 世界のSBASシステム SBASのコンセプト 米国WAASのシステム構成 欧州EGNOSのシステム構成 MSASの全体構成 誤差要因別の補正 広域補正情報の内容 SBAS信号のRF形式 SBASメッセージ SBASの機能 測位精度の評価例 インテグリティ：保護レベル 保護レベルと実際の誤差の比較 すべての組合せで評価 電子航法研究所 坂井 丈泰 MSASの状況と利用への期待 GPS/GNSSシンポジウム 東京海洋大学 Nov. 4-6, 2010 はじめに 静止衛星による広域補強システムの整備が進んでいる： 日米欧がすでに運用中（欧州は評価運用）。 目的：インテグリティ情報による保護レベルの提供、ディファレンシャル補正による測位精度改善、測距信号の放送によるアベイラビリティ改善。 元来は航空航法用として整備されているが、特に他分野のユーザによる利用を制限しているわけではない（信号の規格は公開されている）。 国際標準規格のSBAS信号はGPSと互換性が高く、現在市販されているGPS受信機の多くが対応している。 MSASの状況： 航空局が整備。2007年9月の運用開始以来、安定した運用を継続。 地上施設?機器の更新を実施しつつあり、保守も含めて十分な体制により運用されている。 今後は、静止衛星（ひまわり６／７号）の寿命にあわせた措置が必要。 航空局が整備した静止衛星による広域補強システム（ICAO SBAS）。 2005年2月に運輸多目的衛星新1号（MTSAT-1R＝ひまわり6号）、2006年2月に2号（MTSAT-2＝ひまわり7号）をH-IIAロケットで打上げ。 現在、両衛星とも東経135/140度の静止軌道上で運用中。航空?気象ミッション。 2007年7月に航空通信ミッション（AMSS）が運用開始。 2007年9月よりMSASも運用中。日本国内を飛行する航空機はMSAS+GPSにより高精度な航法を受けられる。 MTSAT-1R軌道上イメージ ICAO（国際民間航空機関）が国際標準規格としたGPS補強システム： 航空機に対してGPS補強情報を提供し、航空用途での利用に耐える性能（測位精度?信頼性）とするためのシステム。 補強情報＝ディファレンシャル補正情報＋信頼性に関する情報。 補強信号を静止衛星から放送。大陸規模の広い地域で有効、測位信号としても使える。 GPSと同一のアンテナ?受信回路でよい。 補強信号の仕様は公開： 航空以外のユーザも利用できる：測位精度の改善、測位衛星の追加。 すでに多くのGPSチップが対応済み。 開発／運用中のSBAS： 米国 WAAS 2003年7月より運用中。 欧州 EGNOS 2005年頃より試験運用、2010年夏より評価運用。 日本 MSAS MTSAT-1R/2（ひまわり6/7号）を使用。2007年9月より運用中。 インド GAGAN 2012年頃の運用を目指して開発中。 ロシア SDCM 開発計画が最近公表されたところ。 SDCM ? 静止衛星 GPS衛星 モニタ局ネットワーク ユーザ アップリンク局 補強情報 GPS信号 38 Reference Stations 3 Master Stations 4 Ground Earth Stations 2 Geostationary Satellite Links 2 Operational Control Centers Galaxy XV Anik F1R 48 sites connected　in real time 4 Control centers Compliant to　ICAO SARPS Interoperable with　other SBAS Ready to be certified 常陸太田航法統制局 札幌監視局 福岡監視局 那覇監視局 ユーザ オーストラリア標定局 ハワイ標定局 神戸航法統制局 GPS衛星群 MTSAT 地上回線網 東京監視局 MCS（航法統制局） MRS（標定局） GMS（監視局） 衛星軌道情報の誤差 対流圏 電離層 電離層遅延（～100m） 対流圏遅延（～20m） 衛星クロック誤差 ユーザ位置の関数ではない すべてのユーザに対して 同じ寄与 SA ONなら速い変動 ユーザ位置の関数ではない 寄与の程度はユーザ位置による （視線方向成分が問題） 変動の周期は数10分以上 ユーザ位置の関数 垂直構造は薄膜で近似など ユーザ位置（特に高度）の関数 モデルによる補正が有効 衛星クロック補正：　（高速補正?長期補正メッセージ） エフェメリスから得た衛星クロックに対する補正量