第6回521音素体系と有標性.docVIP

第回　/18 音素体系と有標性母音体系 日本語5母音 長母音は音素に数引き音音素 を仮定する場合（金田一春彦『日本語　新版　 上 』岩波新書など） 里親/satooja/砂糖屋　/satoja/ その３　服部四郎（単独の母音の場合にもその前に有声声門子音音素を仮定し、CVと分析） 里親/sato’o’ja/砂糖屋　/satoo’ja/1モーラの母音と2モーラの母音がある。英語（RP）20母音 いわゆる「短母音7こ：体系の中で短い母音として振舞う長母音5こ：体系の中で長い母音として振舞う重母音8：体系の中で長い母音として振舞う 「短母音と長母音は長さが異なるのでは音質異なる。 古英語では短母音と長母音は１：１に対応し、同じ音質。英語は発達の過程で、長さの対立から音質の対立に移行した。 緊張母音 tense vowel と弛緩母音 lax vowel R39表; R78；竹林226 従来の分類 いわゆる「短母音長母音 筋肉 特に舌 の緊張弛緩母音 lax vowel 筋肉 特に舌 の緊張緊張母音 tense vowel ?]の前に生起不可能。 R79 R92-93; R93 Table 3.22 実際の発音上は phoneのレベルでは 、英語の母音の長さは音声環境に応じて変わる。詳細Gimson pp. 94-96?, r, j, w] R98-99 、またはcodaなし。 母音が長めに発音される： その音節のCodaが有声阻害音 voiced obstruent 阻害音＝破裂音＋摩擦音＋破擦音 codaの子音がその音節の母音の長さを決めるのであって、次の音節のonset子音は前の音節の母音の長さには無関係。 R93 Table 3.23 日本語も英語も母音の有標性原理 教18 に従っている。 子音体系（Shibatani 158-184）日本語の子音体系撥音（はねる音）/N/と促音（つまる音）/Q/を含少なくとも16子音音素’/を認めるかどうか？ 服部式にタ行子音を/t/と/c/の2つの音素に分けるかどうか？ 服部式にガ行鼻濁音の子音/?/を/g/とは別の音素として認めるかどうか？ 新しいファ行子音/Ф/などを音素として認めるどうか？ 英語の子音体系：24子音音素 日英の違い（竹林151） 調音法英語に摩擦音が多い：日であるのに英?, e, s, z, ?, ?, h/（3倍）調音点英は日では使わない唇歯 labiodental 2個 /f, v/ 歯 dental 2個 /?, e/ 硬口蓋歯茎 palato-alveolar 4個 /?, ?, ?, ?/ 日本語の子音は音素のレベルでは数が少ないが、異音のレベルまで考慮すると数が増える。 弁別的長さ 日本語では子音にも母音にも弁別的な長さの対立がある。（小泉108） 音韻論における一般化と音素の類 R76 一般化 generalization ： 音型 sound patterns をもっとも一般的に捕らえるためには、音素の類に言及することが必要。 類 class ：ある共通の性質をもつもの。個々の音素を超えた共通性を捕らえることを可能にする。 例1：日本語の無声母音の起こる条件： /i, u/のみが無声化を受ける。5母音を3つの素性 feature [±high], [±low], [±back]で分解すると、/i, u/は[+high] 母音が無声化を起こす条件は、その母音が無声子音に挟まれること。無声子音は素性[－voice]で指定できる。 例2：英語の/r/の有声?無声異音 R76 Table3.7 と/l/の有声?無声異音 R73 Table3.5 をまとめて 英語の流音/l, r/は、無声閉鎖音素の後ろでは無声の異音、その他では有声の異音として現れる。 R98のFeature Matrixにより、 流音/l, r/は[+consonantal, +sonorant, +voice, －nasal] 無声閉鎖音素は[+consonantal, －voice, －contiuant] 例3：英語の移行音（半母音）/j, w/の有声?無声異音 R76 英語の移行音は、無声閉鎖音素の後ろでは無声の異音、その他では有声の異音として現れる。 移行音/j, w/は[－consonantal, +sonorant, +voice, －nasal] 例4：上の２つをさらにまとめて： 英語の接近音/l, r, j, w/は、無声閉鎖音素の後ろでは無声の異音、その他では有声の異音として現れる。 接近音/l, r, j, w/は[+sonorant, +voice, －nasal] 例5：英語での母音連続 V1V2 を避けようとする傾向の現れ方 R77 の表と R