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「 家庭基礎 」学習指導案 広島県立三次青陵高等学校 教諭　山隅　妙子 本学習指導案のポイント　（高校教育指導課指導主事　藤田　春恵） 　本学習指導案では，人体を構成する栄養素の働きに関心を高めて，自らの食生活で不足しがちな栄養素について意識させ，事前の１週間分の食事調査の結果から，各自の食生活の課題を見付けさせ，その課題解決を図るために足りない栄養素が補えるような献立を考えさせています。基礎的な知識の定着を図るとともに自分自身の食生活に課題意識を持たせ，課題解決を考えさせることで思考力?判断力の向上を図る実践となっています。 １ 実施日　　　　平成26年10月23日（木）（３時間目：10時45分～11時35分） ２ 学年?学級　　１年Ｂ組　出席番号№21～№40（男子10名?女子10名　計20名） ３ 題材名　　　　食生活をつくる ４ 題材について （１）題材観 本題材は，高等学校学習指導要領家庭「家庭基礎」内容 2 「生活の自立及び消費と環境」ア「食事と健康」をふまえて設定したものである。本題材では，実験?実習を中心とした学習活動により，食品の栄養や特性を理解し，基本的な調理技術を習得し，現在の自分や家族の食生活の課題を考え，安全で健康な食生活を営むことができるようにする。 （２）生徒観 １クラスを２分割し20名ずつの授業展開を行っている。クラブや学習など高校生活に前向きに取り組む生徒がいる反面，授業が始まっても教科書やノートを開こうとせず，私語を続ける生徒もいる。家庭科では，調理実習を楽しみにしているものの，栄養や食材，バランスを考えた献立作成などへの関心は低い。食事の取り方について事前に調査したところ，朝食を食べない生徒が20名中６名おり，夕食も帰る時間の関係で家族とは別に食べている生徒が５人いた。前日に自分が何を食べたか言えない生徒が９名おり，出された食事を，あまり関心を持たずそのまま食べているのが現状である。 （３）指導観 　　人のからだの主な構成成分が食品の栄養素によって成り立っていることを知らせることで，食品に対する興味を持たせ，食事の中にバランスよく食品を取り入れていくことが，健康な食生活を送るために大切であることを資料やワークシートを使って考えさせたい。また，各自の１週間分の食事について調査させ，その内容を整理して自らの食生活の課題を見つけさせ，課題解決策を考えさせる。その際，演習を通して生徒同士でそれぞれの工夫を話し合わせ，考えを深めさせるようにする。 ５ 題材の目標 ?今の自分の食生活を振り返り，現在の食生活の課題を知り食事の意義について考える。 ?食品の栄養的特質と調理上の性質をふまえて，実習行うことができる。 ?安全で健康な食生活を実践するための基本的な技術を身に付ける。 ?食の衛生や安全についての情報や食品の扱いに対し必要な知識を身につけ，環境に配慮した食生活を送ることができる。 ６ 単元の評価規準 関心?意欲?態度 思考?判断?表現 技能 知識?理解 ?自分の食生活に興味を持ち，食生活と健康のかかわりを考え，積極的に考えようとする。 ?食品の安全や衛生に配慮した食生活について考えようとしている。 ?健康な食生活のためには栄養のバランスが大切であることを理解し，栄養素の働き，食事摂取基準，食品群別摂取量のめやすをもとに食生活を見直すことができる。 ?栄養のバランスを考えた献立作成ができる。 ?食品の購入?廃棄をとおし，環境とのかかわりから持続可能な食生活について考え，工夫できる。 ?主体的に食生活を営むために必要な情報を収集?整理し，検討することができる。 ?基本的な調理技術と食品についての知識を身に付け，日常食の調理ができる。 ?栄養素や食品の特質を理解し適切な扱い方が分かる。 ?現代の食生活の問題点を理解している。 ?食の安全や衛生，配膳や食事のマナーについて理解している。 ?環境に配慮した食品の購入，料理保存について理解している。 ７ 指導と評価の計画（全 18時間） 次 学習内容（時数） 評価 関 思 技 知 評価規準 評価方法 １ 私たちの食生活（2） ◎ ○ ?自分の食生活に興味を持ち積極的に考えようとする。 学習ノート 観察 ２ 食品の栄養素（6） （本時1/6） ○ ◎ ?食品の栄養素の働きを理解し，食品と栄養，調理の関係において，科学的な視点を持って知識を深めている。 学習ノート ワークシート 定期考査 ３ 食品の選択?保存?食品の衛生と安全（2） ○ ◎ ?食品表示や食品の保存方法について理解し，適切な食品の選択と取り扱いができる。 学習ノート ワークシート 定期考査 ４ 食事摂取基準と食品群別摂取表のめやす（１） ◎ ○ ?食事