大切なことはすべて君が教えてくれた 最终话.docVIP

大切なことはすべて君が教えてくれた　最終話 『結婚』 ２,,,,期の終業式を終えた夏実（戸田恵梨香）と修二（三浦春馬）は、 明日会って話をしようと約束する。お互いに、自分の思いを伝えようと思って…。 　 その夜、駅でひかり（武井咲）の姿を見かけた修二は、彼女がひとりで 旅行に行くことを知り、ホームまで見送りに行く。 電車の扉が閉まる前、ひかりは修二に、「さようなら」と告げた。 その言葉を聞いた修二は、違う、と返すと、とっさに車内に体を滑り込ませて 乗り込んでしまう。 「帰ってくる人は、さよならなんて言わない」。 修二は、そうひかりに言った――。 　 夏実に電話をした修二は、ひかりと一緒に電車に乗ってしまったことを伝えた。 夏実は修二に、「いってらっしゃい」と優しく告げる。 その話を聞いたさやか（篠田麻里子）は、夏実を心配するが、 「気づいたの。この感じだって。 　前と違うのよ。 　お互い何も確かめてないけど、修二の声を聴いて、その声だけで、 　気持ち通じてるって、思えたの。 　この感じなんだなぁって思った。 　信じるって、何気ないことなの。」と話す。 「信頼もそこまで行くと、鈍感に見えるわ。」とさやか。 「母は強し。」 「なるほど。」 笑い合う二人。 北斗星 「良かった。急なキャンセルがあったみたい。」と修二。 「??先生、どこまで行くの？」 「戻れるところで、戻るよ。」 「???」 夏実は、ひかりの母?由梨（宮本裕子）と亜弥（内田有紀）と会う。 「非常識ですよ。辞めたっていったって教え子でしょ？ 　何で柏木先生が。」と由梨。 「???お母さんの代わりに、行ったのかもしれません。」と夏実。 「え？」 「お母さん、一緒に行きたかったんじゃないんですか？ 　ほかの人ではなく、自分が、そばにいてあげたかったんじゃないんですか？」 「???誘われた時は???嬉しかったんです。 　でも???ゆかりを亡くした場所に行くなんて。」 「彼は、お母さんのそのつらい気持ちも分かったから、 　だから???。 　代わりに行ったんじゃないでしょうか。」 「???」 「分かってくれる人が、一人いればいい。 　その一人に、出会ってほしい。 　修二はきっと、そう思ってる。」 北斗星 「先生、やっぱいいよ。次で降りて。」 「大丈夫。夏実との約束はあしただから。 　ちゃんと行くって、さっき夏実にも伝えた。 　ああ、これで落ちないようになってるんだー。」 「もしかして、プロポーズするの？」 「???気持ちは、伝えようと思ってるよ。」 「???そっか。」 「ただ、ちゃんと君と、話がしたいとも思ってたんだ。」 「じゃあ、私も。聞きたいこと聞こう。」 「うん。」 「???先生あの時。」 「あの夜のこと？」 「何で言わなかったの？僕は何もしてないって。」 「本当に、覚えてなかったんだ。 　でも覚えてないって言って逃げたら??夏実も、君も、 　傷つける気がして。」 「先生って、めんどくさいね。」 「アハハ。ほんと失敗した。次は上手くやるよ。」 笑い出す二人。 「じゃないと、守るべき人も守れない。」 「???」 「僕は、夏実を守るべきだった。 　???君を傷つけてでも。」 「私たちって、めんどくさいね。」 「え？」 「先生の後ろ、歩いているだけで幸せだったのに、 　距離が近づいたら、気持ち抑えられなくなって。 　そしたら、何でも出来ちゃって。」 「???」 「はぁ??。すっごい迷惑だよね。 　バカでごめん！」 車内販売の声。 「先生、お腹すかない？」 「え？ああ。何か買おうか。」 「うん！」 結局修二はあの夜の記憶がなくて、 でもその性格から、夏実のことも、ひかりのことも、傷つけては いけない、と思い、あいまいな態度を取ってしまった。 でも、守らなければいけなかったのは夏実だった、たとえ ひかりを傷つけても、と気づいた。 ひかりも修二も、周りを気にしすぎる、という点では似ている。 ひかりの修二への憧れ。でもそれが恋に変わり、少しずつ 気持ちが募っていくのは普通のことだよなぁと思う。 夏実が帰宅すると、マンションの前で直輝（菅田将暉）が待っていた。 「夏実ちゃん！」 「ああ！どうしたの？うちよく分かったね。」 「ストーカーみたいやけど。警察、呼ばんといてな。」 「アハハ。呼ばないよ。」 「???何で？」 「うん？」 「最後の日ぐらい、ちゃんと、何か言ってってよ。」 「これで、最後だと思ってないから。」 「最後かもしれへんやん！ 　夏実ちゃんは先生やから、一年休んだって大したことないやろ？」 「???」 「俺は、生徒やから???卒業したら、もう会われへん。」 「???」 「あいつの、どこがええの？ 　俺はガキやしアホやけど、絶対に、夏実ちゃん泣かせたりせえへん。 　どんな時も、