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  • 2017-02-05 发布于湖南
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Title 『岐路灯』に見る清代中国の身分感覚(セッションI文 学のなかに身分感覚を読み解く,第13回国際日本学シンポ ジウム:感覚?文学?美術の国際日本学) Author(s) 岸本,美緒 Citation 比較日本学教育研究センター研究年報 Issue Date 2012-03-31 URL /10083/51880 Rights Resource Type DepartmentalBulletinPaper Resource Version publisher Additional Inform ation Thisdocum entisdownloaded at:2017-01-27T08:57:04Z 比較日本学教育研究センター研究年報 第8号 『岐路灯』に見る清代中国の身分感覚 岸 本 美 緒 * 1.はじめに 期にわたり「埋没」してきた。しかし、市井の多 様な人々の群像を細密な筆致で生き生きと描き出 『岐路灯』は、清朝中期河南省河南府新安県の している点で出色であり、市井生活を描く「百科 人、李海観(号は緑園、1707-1790)の著わし 全書式」小説(欒星)とも評されている。当時の た長編小説である1。李海観の祖父?父は下級知 様々な社会階層の人々に対する士大夫層の一般的 識人(生員)であったが、彼自身は30歳で挙人 身分感覚を窺う上では、好個の文献といえる。 に合格した。しかしその後、数回にわたり北京で  本稿は、この『岐路灯』を題材として、当時の 会試を受験するも失敗し、中小地主としての生活 身分感覚を分析することを目的にする。 を送った。50歳ではじめて出仕して全国各地の 小官を歴任し、最後は貴州府印江県の知県となる が、在任一年程度で、68歳で帰郷した。このよう 2.先行研究 に、李海観自身の官僚としてのキャリアには特筆  『紅楼夢』や『儒林外史』に関する研究の蓄積 すべきものはないが、次男の李蘧は進士となって に比較すると、『岐路灯』に関する研究は、歴史 順調な官僚生活を送り、廉潔を以て名声を得た。 も浅く量も少ない。その本格的な研究は、1980年  『岐路灯』は、李海観の42歳から50歳にかけて に欒星の校注により全文が出版されてから始まっ その主要部分が執筆され、官僚生活を終えて帰郷 たと言えるだろう。1980年代には、著者李海観 したのち、3年ほど書き継いで、71歳のときに完 の経歴などに関連する諸史料を収録した『岐路灯 成したものである。『紅楼夢』や『儒林外史』と 研究資料』が出版され、またそれまでの『岐路 ほぼ同時期の著作であるが、清代を通じて出版は 灯』関連論文を集めた『岐路灯論叢』2冊が編集 されず、写本として広まった。最初に出版された された。これらは河南を中心とした動きであった のは1926年で、思想家の馮友蘭が妹の沅君とと が、1990年代以降、中国、台湾、シンガポールで もに最初の四分の一程度に校勘?標点を加えた石 『岐路灯』を対象とする中文の研究書が8冊ほど 印本である。活字版として全体が出版されたのは、 出版されており、1990年以後中国大陸で発表さ 欒星校注の1980年中州書画社版が最初であり、現 れた中文期刊論文で題名に『岐路灯』を含むもの 在の研究は主にこのテクストに拠っている。『岐 は、CNKI論文データベースによると174点に上 路灯』には、子弟の遊蕩を戒める教訓的言辞がし る。漢語圏におけるこれら従来の研究を大きく分 ばしば見られるため、20世紀の革命の時代には 類すると、以下のように分けられるだろう。第一 「封建礼教」の側に立つ陳腐な小説とされ2、長 に、著者李海観及びその思想(教育思想、社会思 想など)に関するもの、第二に『岐路灯』の内容 *お茶の水女子大学大学院教授 に含まれる社会風俗に関するもの(演劇、賭博な 39 岸本美緒:『岐路灯』に見る清代中国の身分感覚 ど)、第三に『岐路灯』で用いられている河南方 本の研究にせよ、当時の現実と著者の思想をやや 言を中心として、その語彙などを扱う語学的な研 明確に切り分けすぎる嫌いがあるように思われる 究、である。 が、むしろ、小説に描かれる世の中の姿は、当時  一方日本における『岐路灯』研究としては、演 の人々(著者を含む)の日常知によって構成され 劇に関する小山裕之の論文、及び李海観の著述意 たものであることを忘れてはならない。「身分感 図の解明を目指した辻リンの論文があるが、数は 覚」の概念については、不十分ながら、岸本の一 極めて少ない。翻訳は未刊行であるが、小山裕之 連の論文でその概略を明らかにした。 のホームページに同氏による『岐路灯』の全訳が 掲載されており、本稿でも

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