近代の文字デザイン 活.docVIP

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  • 2017-02-06 发布于湖南
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近代の文字デザイン 活字文化の時代がほぼ終わりを遂げた頃、台頭してきたのは「写真植字機」でした。この写真植字機(以 下、写植と言います)の出現により、文字のデザイン方法は大きく変化し、多種多様な書体(=フォント) を生み出すことになります。因みに「フォント」という言葉は写植が手動の機械から、文字をデータとし て持つ自動写植機が出現したとき、それまでの「原字」或いは「字母」という言葉と区別するために、無 理矢理こじつけた言葉です。和製英語とは少し違いますが、本来の意味と日本でいうフォントとは異なり ます。今でこそ、欧米でも何とか通じるようになりましたが、日本でもその言葉を嫌って「電子活字」と 呼んで譲らない人もいます。本来、その言い方の方が正しいかも知れません。 写植機は、大正 13年(1924年)石井茂吉氏(後の「写研」初代社長)と森澤信夫氏(後の「モリサワ」 初代社長)が共同で開発し、翌年の大正 14 年(1925 年)に写植第一号機を世に出し、写植の世界が始 まりました。両氏は、大正 15 年(1926 年)東京王子に「写真植字機研究所」を設立、これがその後、 写研、モリサワへと発展を遂げる礎となりました。 石井茂吉は技術者でありながら、写植機開発と共に写植用の原字の作成にも取り組み、天性の能力に加え 努力家であり近代文字デザインの草分けとなり、そのデザイン方法は 100年近く経った現代でも脈々と受 け継がれています。 当時の、原字作成の方法は活字時代の伝統を受け継ぎながらも少しずつ改良されて行きました。活字と写 植では、その印刷方法の仕組みが全く異なります。活字の組版は「活版印刷」と言われ、活字を一つずつ 拾い、枠に入れて文章を印刷します。活版印刷は、熱い活字合金を使って印刷することから「ホットメタ ル印刷」あるいは単に「ホットタイプ」と呼ばれます。 図-1.【活版】 http://www.ubique-font.co.jp/ Copyright ?2011 UBIQUE Co., Ltd. All Rights Reserved. これに対して写植は「文字盤」と呼ばれる、ガラス板に文字を焼き込んだネガフィルムを貼り付け、それ に光を当てて印画紙に焼き付け、その印画紙を入稿として「オフセット印刷」など、いわゆるコールドタ イプと呼ばれる印刷法によって印刷される当時としては画期的な印刷方法でした。活版印刷が膨大な量の 活字を常に保有しておくリスクに対し、写植はよく使われる文字を収納した「メインプレート」と頻度の 低い文字を使用した「サブプレート」の 2種類数枚の文字盤を用意しておけばよく、文字盤を取り替える ことで自由に書体の選択が出来るようになりました。 図-2.【文字盤(サブプレート)】 石井茂吉は、原字をデザインするのに下図のような道具を使いました。硯と墨、修正に使うホワイトのポ スターカラー、面相筆と呼ばれる極細の筆、溝引き定規、ルーペそして 48mm正方の「原字用紙」です。 これらの道具は、筆者が写研に入社した昭和 50 年(1975 年)にも、ほぼ同じ道具を使って文字のデザ インをしました。 図-3.【文字デザインの道具】 文字をデザインする石井茂吉 http://www.ubique-font.co.jp/ Copyright ?2011 UBIQUE Co., Ltd. All Rights Reserved. 現代まで引き継がれる、石井茂吉のデザイン方法は「雛形」と言われる数千数万字に及ぶ漢字に、ほぼ共 通するエレメントを持つ代表的な文字の抽出にありました。彼はまずこれらの文字をデザインし、そこか らエレメントを抜き出し、その各々を手本として原字の制作に当たりました。 図-4.【雛形】 図-5.【文字のエレメント】 石井茂吉は、これらの道具と自分で考えた「雛形文字」と「エレメント表」を元に写植機用として「石井 明朝体」「石井ゴシック体」「石井宋朝体」「石井教科書体」など数々の優れた書体を世に出し、写植機の普 及に大きく貢献しました。 図-6-1)【石井ゴシック体?石井明朝体】 http://www.ubique-font.co.jp/ Copyright ?2011 UBIQUE Co., Ltd. All Rights Reserved. 図-6-2)【石井教科書体】 石井茂吉はまた、彼の文字制作の偉業の一つとして、実に 5万字以上を有する大修館発刊の全 13巻から 成る「諸橋大漢和辞典」の原字制作が挙げられます。石井茂吉は大修館の依頼を受け昭和 27 年(1952 年)から原字制作を開始し、完成?発刊された昭和 35年(1960年)まで 8年の年月を掛け、殆ど一

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