1耐震設計審査指針.doc

証拠説明（阪上担当部分） 甲ロ第１号証 　証拠の標目　「浜岡原子力発電所１号機余熱除去系配管破断に伴う原子炉手動停止について（中間報告）」（写し） 　作成者　　　中部電力株式会社 　作成年月日　平成13年12月 　立証趣旨　　債務者による浜岡原発１号機余熱除去系配管破断事故調査の中間報告。事故の状況、原因調査内容、原因についての見解が記されている。 　一　事故の状況について ?事故は高圧注入系ポンプの起動試験の際に発生したこと ?余熱除去系蒸気凝縮系配管が爆発?破断したこと 　　?余熱除去系蒸気凝縮系は無用の配管であること ?事故現場の惨状が爆発の凄まじさを物語っていること 　　?破断部の状況、破片の状況、破断断配管の変形と移動、膨張による配管の周長の増大が確認されていること ?配管支持構造物の破損?破壊、配管保温材の損傷?破壊、天井?壁の変色、周辺機器の損傷?破壊、グレーチングの損傷?破壊が確認されていること ?ＲＨＲ熱交換器（Ｂ）室扉の損傷?破壊が確認され、鉄製の扉が約７mも吹き飛んでいたこと 以上の点を債務者が中間報告で明らかにしていることを立証する。 二　債務者が「配管破断部の詳細調査結果においては，肉厚の減少や硬さの増加が認められたこと，破面にディンプル模様が観察されたことなどから，過大な内圧上昇が発生し延性破壊により配管が破断したものと推定した。 破断部の上流側配管においても，余熱除去系（Ｂ）熱交換室２階の配管部全体について，配管の周長が増加するなど，内圧の上昇に伴うものと推定される塑性変形が確認されている。 さらに，配管内滞留ガス分析においては，１号機の分析結果では，配管破断の影響から水素ガスの検出濃度は微量であったが，２号機の分析結果からは，高濃度の水素と一定量の酸素が検出されており，１号機においても当該配管部には相当量の水素と酸素が検出されていたものと推定される。 以上の調査結果等を総合的に評価すると，今回，当該配管の破断，変形を発生させた内圧上昇の支配的な要因としては，水素の急激な燃焼が関連していた可能性が高いと推定される。」との見解を示していることを立証する。 甲ロ第２号証 　証拠の標目　中部電力（株）浜岡原子力発電所１号機における配管破断事故について（配管破断部の破面?断面の調査結果）（写し） 　作成者　　　経済産業省原子力安全?保安院 　作成年月日　平成13年12月６日 立証趣旨　　経済産業省原子力安全?保安院が浜岡原発１号機の配管破断事故の配管破断部の破面?断面の調査結果と見解を示した文書。 保安院が、破面?断面の調査結果から、 ?疲労破面が観察されなかったことから，熱疲労等により破断部周辺が劣化していたことは考えがたい。 ?材料欠陥や異常な腐食?脆化が観察されなかったことから，当該配管の材料は健全な状態であったと考えられる。 ?破断部の肉厚部が減少していること，ほぼ全ての破面で延性破壊の特徴であるディンプル模様が観察されたことから，過大な力が配管の当該部に作用し塑性変形を伴って延性破壊に至ったものと考えられる。 との見解を示していることを立証する。 甲ロ第３号証 証拠の標目　浜岡原子力発電所　原子炉設置変更許可申請書（３号炉増設）添付資料九～十（抄）（写し） 　作成者　　　中部電力株式会社 　作成年月日　昭和53年12月 　立証趣旨　　浜岡原発３号機の増設にさいして、債務者が国に提出した原子炉設置許可申請書のうち、冷却材喪失事故の安全設計評価の部分。 一　冷却材喪失の安全評価においては，高圧注入系の故障が仮定されており（Ｐ10-3-12）、この場合，非常用炉心冷却系の別の系統である自動減圧系の圧力逃し弁を開き，圧力を下げた上で，低圧注入系で冷却水を注入するシナリオとなっていることを立証する（Ｐ10-3-26）。 二　中小冷却水喪失事故についての安全評価では，炉心の冷却に最も有効である高圧系注入系の故障を仮定したために，事故の過程で，水位が燃料頭頂部を下回り，燃料が剥き出しになる時間が存在し（Ｐ10-3-26～27?10-3-101），それにより，燃料棒の温度は800度を越え1200度に近づく（Ｐ10-3-26～27?10-3-103）解析がなされていることを立証する。 甲ロ第４号証 　証拠の標目　発電用軽水型原子炉施設の安全評価に関する審査指針（写し） 　作成者　　　原子力安全委員会 　決定年月日　平成２年８月30日原子力安全委員会決定 立証趣旨　　原子力安全委員会が決定した発電用軽水型原子炉施設の安全評価に関する審査指針。原子力施設に対する国の安全審査はこの指針に従って行われる。 　一　「最悪の単一故障の仮定」は安全審査指針の要求によるものであり、指針には「解析に当たっては，想定