研究開発型ベンチャー企業.doc

蒄蚈螇莆螄芀薅薁螈芄芃螅芀艿薆螈艿螇莆螄芀薅薁螈芄芃螅芀艿薆螈艿螇莆螄芀薅薁螈芄芃螅芀艿薆螈艿螇莆螄芀薅袀 研究開発型ベンチャー企業 の 経営戦略とＩＴ化 ～スタートアップ期のマネジメントを中心にして～ 　　　　 平成14年9月6日（金） （有）日本ベンチャービジネス研究所 代表取締役　塚　越　正　夫 （ＩＴコーディネータ?中小企業診断士） Copy right : Masao.Tsukakoshi. 2002 目　次 １．ベンチャー企業の創出?発展を必要とする背景　　　　　　　　　　　　　　１ （１）経済環境の変化 （２）技術環境の変化 （３）社会的環境の変化 （４）政治的環境の変化 ２．研究開発型ベンチャー企業の特徴　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　３ 　（１）ベンチャー企業とは 　（２）研究開発型ベンチャー企業の特徴 ３．起業家に要求される資質?能力　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　６ 開業直後の生死を決める要因 （２）起業家の特性 ４．ベンチャー企業の創業から成長?発展のプロセス　　　　　　　　　　　　　７ ライフサイクルマネジメントの必要性 ベンチャー企業の成長?発展のマネジメント ５．ビジネスプラン（事業計画書）の策定　　　　　　　　　　　　　　　　　　９ 　（１）事業コンセプトの明確化 　（２）ビジネスプランの基本構成 　（３）特に留意すべき戦略ポイント ６．ベンチャー?ファイナンス　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　15 　（１）スタートアップ期の採算と事業資金のギャップ 　（２）資金調達の方法と留意点　 （３）株主安定化政策の重要性 ７．研究開発型ベンチャー企業のＩＴ戦略　　　　　　　　　　　　　　　　　　21 　（１）成長段階に応じたＩＴ化経営　 （２）バランス?スコアカードの導入 ８．事例企業の経営課題　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　28 ９．提　言　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　29 　（１）経営者に対する提言 　（２）ベンダーに対する提言 （３）ＩＴコーディネータに対する提言 　 １．ベンチャー企業の創出?発展を必要とする背景 企業を取り巻く以下の諸環境の構造的変化に伴い、ベンチャー企業の創出と発展を社会は強く要請するようになっている。 （１）経済環境の変化 　経済環境の変化には、製造業等の海外展開の進展、海外からの部品調達の拡大による産業の空洞化現象等の問題もあるが、ここでは特に、市場の成熟化と経済のソフト化?サービス化について指摘しておく。 ①　市場の成熟化 これまで、わが国経済発展の牽引力であった中核的産業（自動車や家電等）が成熟化し、需要の鈍化とともに低成長経済に移行することになった。成熟した産業では、市場の細分化が進展し、多様なニッチ市場が形成される。市場全体は飽和し、大きな成長は期待できないが、成長するニッチ市場と停滞、衰退する市場が多様な形で存在するという特徴がある。さらに、成熟化した社会では既存の製品やサービスでは満たされない新たな市場のニーズも生まれている。 このような状況においては、潜在的なニーズを掘り起こし、それに対応する事業を創造することが求められている。すなわち、「多様化?個性化」の傾向を的確に把握し、顧客ニーズに合わせた新商品?サービスを提供することができれば新規の需要を喚起することもできるので、ここに起業家活動の促進が求められる。 　②　ソフト化?サービス化の進展 　今後、あらゆる産業において情報、知識、サービス、デザインといったソフトな要素が競争優位性の獲得上重要なポイントになってきている。さらに、情報化?ソフト化は従来の産業の枠組み（境界）を崩壊させるとともに、国境をなくし、さまざまな局面でボーダーレス化の現象を生み出す。 　このような変化は、既存の産業間に新たなビジネス?チャンスを生み、業際化という現象を積極化させるばかりか、ニーズの高度化と相まって多様なサービス?ベンチャーが生まれる可能性を高めている。 （２）技術環境の変化 　マイクロ?エレクトロニクス（ＭＥ）、バイオテクノロジー、新素材などのハイテク技術によるイノベーションは目覚しく、特に、携帯電話、インターネット等に見られるようにＭＥをベースにした情報技術（ＩＴ）の革新は、社会のあらゆる領域に深く浸透し、日常生活にも大きな影響を与えている。 　ＩＴの影響を端的に表現すれば、コミュニケーションに伴う時間、空間、コストの制約からわれわれを解放し、個人の能力、影響力を飛躍的に高める可能性を増大させたことで、ビジネス環境においても、インターネットの普及により「eコマース」が可能になるなど、ＩＴを活用したり、ＩＴそのものをビジネスのシーズと