管理者が身に付けるべき能力タイムマネジメント.PDFVIP

Ⅰ 管理者において時間管理が重要な理由 Ⅲ 時間価値を高める業務効率の推進手法 １．管理者に求められる時間の有効利用 １．中断しない「かたまり時間」を確保する ２．タイムマネジメントの概要と３つの構成要素 ２．仕事は発生したその場で片付ける ３．時間価値を高める３つのアプローチ ３．「拙速・８割の原則」で効率を上げる ４．目的や目標の明確化により時間価値を高める ４．仕事を寝かすことも業務の効率化につながる ５．自分にあった実践原則を自覚して行動する Ⅳ 時間の有効活用と突発事項への対応手法 Ⅱ スケジュール管理の実践手法 １．時間の有効活用を可能にする「五つの習慣」 １．優先順位別スケジュール管理手法 ２．計画の位置づけを考えて行動する ２．見積もり阻害要因の考慮 ３．突発事項を出来るだけ減らす行動を取る ３．スケジュールの明文化 ４．突発事項発生時の具体的対応手法 ４．「時間を計画的に使っていたか」を振り返る Ⅰ 管理者において時間管理が重要な理由 １ 管理者に求められる時間の有効利用 管理者に求められる業務は複雑多岐に渡っており、同じことを繰り返しこなしていれば良 い業務はなく、多様化した業務の円滑な運営が求められます。 さらに管理者という立場で業務を遂行する場合、多くの仕事が上層部首脳や部下との連携 が必要であり、その進捗度に不確実性が付きまとい、業務内容によっては完了までのサイ クルが長いものもあるため、複数の仕事を同時並行的に進めなければなりません。複雑な 業務を的確に遂行するためには、それ相応のスケジューリングが必要とされ、そのために は時間管理のノウハウを身につけておくことが必要不可欠な状況にあると言えます。 ２ タイムマネジメントの概要と３つの構成要素 タイムマネジメントとは、自分の時間を主体的に計画し、それを確実に実行することによ り「時間価値」を高めていくセルフマネジメントをいいます。 タイムマネジメントとは、次の３つの課題を改善することであるといえます。 第１の要素は、スケジューリング、つまり、持ち時間に仕事を割り振る手法です。これを さらに細分化すると、事前のスケジューリングとして仕事の約束や面会のアポイントメン トなどをどのように行うかを意思決定することと、実際の仕事の進め方として予定を入れ た後に発生した不測の事態に対処しつつ、当初の予定をどのようにこなしていくかにあり ます。 1 第２の要素は、時間を節約して無駄な時間をなくすことであり、広い意味で捉えれば、仕 事の効率を高めることはすべてが当てはまります。 第３の要素は、上記２つの要素を改善