【信義則】（1条2項）困った時の伝家の宝刀.PDFVIP

【信義則】（１条２項） ＊困った時の伝家の宝刀 ↓これは 契約等は 信義に則って誠実にやれ ！というルール ↓ この信義則は、主に以下の４つのルールとして具体化されており、 『困った時の伝家の宝刀』として、重要な場面で 時折登場する。 ↓そして 【信義則の具体化】としては 以下のとおりである。 ①禁反言 （→ 矛盾行為の禁止） 【例】 一度 『時効を主張しない』と言い相手を期待させておいて、 後から 『やっぱ主張する！』という矛盾した挙動はダメ！ ②事情変更の原則 ↓これは 【最判昭30 ・12 ・20】によると 以下の内容である。 本来、契約は守らなければならない（拘束力あり） ↓しかし 予測不可能な事情の変更が発生 （ex. 戦争、大震災） ↓この場合にまで 『契約した以上は約束通り品物を持ってこい！』と、 契約で拘束するのは 当事者に酷な場合もある。 ↓そこで 契約内容の変更のみならず、 契約解除が可能になる場合がある （＊通常の解除と異なり、相手方に債務不履行はなくてもよい） ③クリーンハンズの原則 （→ 一度悪に手を染めた者を 法は助けない） 例：愛人にマンションを贈与した後、契約の無効を主張し、 マンションの返還請求をするのはダメ！ ↓ この原則は不法原因給付 （７０８条）という制度で具体化されている ④権利失効の原則 権利を長年ほっとくと失効し、使えなくなる場合あり ＊消滅時効と異なり、適用される期間等、 何も決まってないのがポイント。 【意思表示】 ＊めっちゃ重要。100％の理解と暗記が必要 ！ 前提として ＡがＢに モナリザの絵を売るケースで 契約成立の流れをイメージする ①売るよ 絵 Ａ Ｂ ②買うよ ↓このように 自己の（買う）意思を相手に表示することを ↓ 意思表示という ＊なお、①も同様に意思表示であるが、 ↓そして ここでは②に焦点をあて 説明する。 この相対立する意思表示①②が、 （何の問題もなく）合致すれば、契約は有効に成立する ↓その結果 売主ＡはＢに 『代金を払え』債権、 買主ＢはＡに 『絵をよこせ』債権を取得し、 絵の所有権はＢに移転する （などの諸々の効果が発生する） ↓では この意思表示に何らかの欠陥がある場合、 契約はどのように処理されるか？ ↓前提として 【Ｂの意思表示の構造をさらに分析すると以下のとおりである】 動機 （内心的効果）意思 表示行為 （モナリザだから） （これ買おう） （これ下さい） この間に何らかの不一致がある場合として、以下の２つに大別できる。 瑕疵ある意思表示 意思の欠けつ （けんけつ） ・詐欺（９６条） ・心裡留保（９３条） ・強迫（９６条） ・通謀虚偽表示（９４条） ・錯誤（９５条） 【効果】 【効果】 原則：取消できる 原則：無効となる 【心裡留保】 ＊うそ、ジョークをイメージするとよい。 ＊前提として法律用語の善意と悪意の意味を押さえ