第4学年国语科学习指导计画案（指导案作成形式案）.PDF

第４学年国語科学習指導計画案（指導案作成形式案） 平成２０年６月２３日 ４年２組 男子○名女子○名計○名 １ 単元名 「四 本と友達になろう」 （教材「白いぼうし」光村上） ２ 単元について 本単元は，情景描写や人物描写に気をつける読み方を知り，作品をより楽しんで感想を深める こと及び，本の探し方を知り，自分で探した本のおもしろさを中心を明確にしてカードに書き， 友達に紹介することができるようになることをねらいとしている。 これまでに，子どもたちは「三年とうげ」「ちいちゃんのかげおくり」「モチモチの木」など の物語で，場面の移り変わりや登場人物の心情について，叙述をもとに想像して読む学習をして きた。また，「三つのお願い」の物語では，題名につながる言葉や繰り返し出てくる言葉を押さ え，場面の情景や登場人物の気持ちを想像して読んできた。これらの経験により，作品を読み味 わう手法として，言葉や表現に着目することで，場面の情景や登場人物の気持ちを想像を広げて 読み深められることを知り，登場人物の気持ちや言動に共感して感動したり，作品の展開を楽し んだりしながら物語を読もうとする態度が高まってきている。 本教材では登場人物の人柄をや情景を想像させる言葉を手がかりに読み取り，友達と感想をく らべながら作品を読み味わうことで，新たな物語の読み方を身につけることができる。これらの 学習は，動物と人間の心のすれ違いによって起こった悲しさや生命の大切さと心の深い部分での 心の交流によって感動を味わう教材「ごんぎつね」の学習において，さらに読書に対するかかわ り方を広げ，物語への興味を高められるものと考える。 本単元「本と友達になろう」は鑑賞教材・読書活動・紹介文の作成という読む活動と書く活動 で構成された総合的な単元である。友達に勧める紹介文を作成しようとすることは，子ども達が 教材文を読むことの目的意識を高めてくれる。したがって鑑賞教材を読み取る活動は，作品を読 み味わうためのいろいろな読み方を身につけさせ，いろいろな感じ方があることに気づきながら 読み味わう経験を積ませることが大切である。そこで，本教材「白いぼうし」では，登場する人 物「松井さん」の生き方や考え方を中心に，表現方法や物語の展開など，本や作品のおもしろさ に気づくための大切な言葉や表現に着目させる。そして読み取ったことを発表することで友達と の感じ方の違いに気づき，自分なりの考えをもって物語を読むことの楽しさを味わわせていきた いと考える。 この期の子どもは外界への興味が増すにしたがい，そこから吸収したり，発信したりすること が増えてくる。そのため，言語能力が最も向上する時期であるともといわれ，物語の世界に没入 し，想像したり，共感したりする心の動きも活発になるといわれている。そこで，本教材「白い ぼうし」を取り上げた。「白いぼうし」はファンタジーの要素をもち，現実と非現実・日常と非 日常・都会と自然の対比が明確で，色やにおいなどに着目させることで，子ども達は物語の世界 に引き込まれていく。また，登場人物の松井さんと母親・お客さん・男の子・女の子（ちょう） の関係から親しみやすい・やさしい松井さんの人物像とそれを包み込む温かく豊かな表現や行動 を読み取らせて作品世界を楽しみ，子どもの興味がさらに大きく本の世界へと広がっていくよう していきたい。 これらの学習を通して，子ども達は，人のやさしさや思いやり・家族愛・仲間の絆について自 分なりの考えをもち，素直で明るく生きることのすばらしさや相手を思いやる言葉や行動の心地 よさについて考えを新たにすることができると考える。 ３ 子どもの実態（調査人数２０名） (1) これまでに学習した物語で好きな物語は何ですか？ ・三つのお願い（５名） ・三年とうげ（５名） ・ちいちゃんのかげおくり（７名） ・モチモチの木（４名） (2) どんなところが好きですか？（複数回答） ・登場人物のしたことや考え（１０名） ［かわいそう・家族で楽しそう・豆太の勇気ある行動・生まれ年のコインを見つけた幸運・