头盖缝合早期癒合症（狭头症.PDF

ず が い ほ う ご う そ う き ゆ ご う し ょ う 頭蓋縫合早期癒合症 き ょ う と う し ょ う （狭頭症） WANPUG ずがいほうごうそうきゆごうしょう きょうとうしょう 頭蓋縫合早期癒合症 （狭頭症） 頭蓋骨には、赤ちゃんの頃から20歳くらいまで こつほうごう 骨縫合といわれる骨の継ぎ目があります｡ この部分に新しい骨ができていくことで、頭蓋骨が 大きくなります。 原因がないのに、この骨縫合が早期＝ （ 小児期）に 閉鎖してしまい、頭蓋骨が大きくなれない状態を 頭蓋縫合早期癒合症(狭頭症)と呼びます｡ 【症状】 閉鎖してしまった骨縫合により、頭蓋骨が特徴的な形になります｡ たんずがい かんじょうほうごう ○短頭蓋 ：両側冠状縫合の早期癒合で、 頭の前後径が短くなります。 しゅうじょうず が い しじょうほうごう ○舟状頭蓋 ：矢状縫合の早期癒合で、前後径が長くなります。 しゃずがい ○斜頭蓋 ：片方の冠状縫合の早期癒合で、おでこに 左右差があり頭蓋が斜めに歪んだ形になります。 さんかくずがい ○三角頭蓋 ：前頭縫合の早期癒合で、 額が狭く船首状に突出します。 これらの形態変化に加え、頭痛 ・発達障害などの 機能的な障害が起こります｡ 【診断】 診察と頭部のCTで診断できます｡ さらに、基礎疾患を調べるために MRIや遺伝子の検 査を行うこともあります｡ 後 （前 前 ▲▶狭頭症の3次元CT ： 長くなっている 矢状縫合の早期癒合症があり、頭が前後に 長くなり舟状頭蓋を示します。 癒合 後 【治療】 頭蓋骨を拡大し、脳の入る容積を広げる手術をします｡ 1回で手術する方法と、骨延長器と呼ばれる器械を用いて