平成年月日月准校长大森孝志-osaka.PDF

夏季休業日後 全校集会講話 平成28年8月29 日(月) 准校長 大森 孝志 今日は３つのことをお話しします。 まず１つめです。 前回の集会で先生は寝屋川高校定時制は良くなってきていると言いました。その理由は、今年の4 月 から始めた授業中の携帯電話禁止のルールを生徒の皆さんがきちっと守ってくれ、今、授業中に携帯を 見ている人はほとんどいなくなったということでした。もちろん、この携帯指導は生徒のみなさんの協 力がなければ成功しません。みなさんが先生たちの思いにきちっと答えてくれているので、このような 良い状況が作られています。先生たちはそれに対し感謝しています。 この夏休みに、寝屋定の携帯指導の内容と生徒たちがルールをきっちり守ってくれている様子を大阪 府下の府立高校の生徒指導の先生たちが集まる会議で発表しました。大きな反響がありました。生徒た ちがそれぐらいきちっとやってくれて授業を受ける環境が整うなら、是非ともうちの学校でも指導して みようという定時制の高校がいつくかありました。 つまり、今の寝屋川高校定時制が大阪府の定時制高校の見本になっているということです。みなさん が大阪府の定時制高校の生徒のお手本となっています。すごいじゃないですか。 そういう意識を持ってこれらも携帯のルールを守っていって欲しいと思っています。 ２つめです。 先生たちはわかりやすい授業をしています。それにプラスして、今は授業中に生徒のみなさんが考え る機会をつくるようにしています。なぜみなさんが考える機会を授業中につくるのでしょうか。なぜだ と思いますか。 いくつかの理由があります。その一つは前の集会で言いました。覚えていますか。授業で考えるとい うことが、授業以外でも考えるということの助けになるということです。 今日はもう一つ別の理由を言います。 授業中にいろいろな方法で生徒に勉強させ、半年後に生徒たちが勉強したことをどれだけ覚えていた のか実験した人がいます。たとえば１００個のことを授業中に勉強したとします。それを6 か月後にど れだけ覚えているのか。勉強の方法によって覚えている量は違ってきます。 ただ先生の言うことを聞くだけの方法で授業を受けた人は半年後に100個のうち5 個しか覚えていな かったそうです。写真やビデオを見る方法では半年後に 20 個のことを覚えていました。そして、自分 で考えて意見を言うことや、他の人と話し合いをした場合は50 個のことを覚えていたそうです。 つまり授業中に自分で考え、自分の意見を持つことは学んだことを長く頭に残しておくことを助ける のです。だから、授業中に考える機会を持つのです。 ちなみに、90 個覚えていた方法があります。どんなことをしたと思いますか。それは自分が勉強して 理解した内容を人に教えるということです。やってみようと思う人は是非チャレンジしてみてください。 先生が授業中に「さあ、考えてみてください。」と指示された時には、一生懸命に自分なりに考えて ください。 ３つめです。 先週、寝屋川市の中学校の校長先生たちと私が話す機会がありました。その時に、ある中学校の校長 先生が私のところに来て、「とっても嬉しいことがあったんです。」と言われました。卒業生して寝屋定 に行った生徒が中学校に遊びに来てくれて、「先生、寝屋定でよかったわ。学校も面白いし、クラブも 頑張っているで。」ということを言ってくれたそうです。 みなさんの中にはいろいろな事情があって寝屋定に来ている人がいると思いますが、中学校の先生た ちは、そんなみなさんがちゃんと高校に行っているのかということを本当に心配に思っています。 時間があるときに、中学校に行って、「ちゃんとやっているよ。」とか、「ちゃんと学校に行っている よ。」とか言ってあげてください。中学校の先生たちは本当に喜んでくれると思います。