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高等学校家庭科（家庭基礎）学習指導案 広島県立教育センター 指導主事 小桝 由美 １ 対 象 第１学年 ２ 題材名 衣生活をつくる ３ 題材について ○ 題材観 近年，流行を取り入れつつ低価格に抑えた衣料品を，大量生産し，短いサイクルで販売する 「ファ ストファッション」が広まってきた。このことにより，誰でも安く流行の衣服を手に入れることがで き，被服により自分らしさを表現する機会が増えた。しかし，短いサイクルで販売されるためにすぐ に流行遅れになり，安易に廃棄されたり利用しないまま死蔵被服として保管されたりするなど，まだ 使える被服が有効に利用されていない状況が見られる。 本題材は，高等学校学習指導要領家庭の「第 1 家庭基礎 (２)生活の自立及び消費と環境 イ 被 服管理と着装」に位置付いている。ここでは，被服の機能と着装，及び被服の管理に関する知識と技 術を習得させ，衣生活を管理し，自分の衣生活を主体的に営むことができるようにすることをねらい としている。 ○ 生徒観 衣生活に関するアンケートから，被服は色やデザイン，流行，まわりの人への印象を重視し購入し ていること，洗濯については家族が行うものと考えている傾向があること，被服の補修経験はほとん どないことがわかった。また，電気をこまめに消したりする行動に比べ，被服のリサイクルへの行動 を実践する生徒は少なく，購入から再利用，廃棄までを資源の有効利用の観点から考え，被服計画を 行っている生徒は少ないといえる。 ○ 指導観 各題材で，自分たちの体験や調べたことを基に話し合ったり，まとめて発表したりする学習活動を 取り入れている。こういった活動を通して，理由や根拠をもって説明することや他者と意見を共有し， 互いの考えを深めることに慣れてきた。 本題材では，生徒の着装に対する関心と衣生活の実態を踏まえて課題を設定し，衣生活に関する知 識と技術を活用して意思決定をしたり，問題解決をしたりする展開とする。また，被服材料や被服整 理については，実験や実習を取り入れ科学的な理解を深める。 本時のまとめでは，自分の家庭生活と学習内容の関連を考えさせ，学習で得たものを実際の生活に 活用する実践的態度を育てたい。 ４ 題材の目標 被服管理に必要な被服材料，被服構成などの基礎的・基本的な知識と技術を習得させ，目的に応じ て着装を工夫し，健康で快適な衣生活を営むことができるようにする。 ５ 指導と評価の計画 （全７時間） 評価規準（評価方法） 次 学習内容（時数） 関心・意欲・態度 思考・判断・表現 技能 知識・理解 １ 健康で個性的な衣生 ・人間と被服とのか ・被服の保健衛生的 活をつくろう（２） かわりについて考 機能と社会的機能 ・被服の役割 えようとしてい について理解して ・被服の保健衛生的 る。 いる。 機能 （ワークシート） ＊ペーパーテスト ・被服の社会的機能 ・高校生の着装に関 ・被服の社会的機能 ・被服による自己の 心をもって学習に を生かした青年期 表現 取り組もうとして の着装について考 いる。 え，工夫している。 （行動観