常陆太田市果树産地构造改革计画【概要版】.PDF

常陸太田市果樹産地構造改革計画 【概要版】 ～果樹振興計画（ぶどう・梨・柿）～ Ⅰ 産地の現状と課題及び計画策定の目的 本市のぶどう・梨・柿等の果樹年間産出額は，平成１７年に７．５億円（市全体の１２％） あり，平成２５年に５億円（同１０％）と減少したが，現在でも主要な農産物となっている。 ぶどうは，栽培面積・産出額ともに県内第１位の産地で，主力品種の巨峰を中心に観光果樹 園での直売主体で経営を展開，近年では地域オリジナル品種「常陸青龍」も誕生し，主力品種 に加わりより一層の発展を目指しているところである。 梨は，主力品種の「幸水」「豊水」中心とした観光果樹園での直売主体で経営を展開し，近年 では「秀玉」や茨城県育成品種「恵水」など新たな品種を導入し，品種構成の幅を広げている。 柿は，干柿加工用の「蜂屋」「平核無」を中心に直売所への出荷主体で経営を展開，また，渋 柿品種「平核無」「大核無」に樹上脱渋技術を導入し，平成２４年に「常陸柿匠 星霜柿」とし て商標登録を行い，他産地との差別化を図る武器として期待されている。 しかしながら，近年，生産者の高齢化，後継者・担い手不足等により地域全体の果樹生産基 盤が弱まりつつあり，将来，担い手・生産力・栽培面積等の減少等が懸念され，産地を維持・ 発展するうえで大きな課題となっている。 そのような状況を打開し，果樹産地としての灯を灯し続け，更なる発展をしていくため，生 産者や関係機関等，産地が一体となった取り組みを進め，次の世代に引き継ぐにふさわしい活 力・魅力ある産地を目指すため，産地自らが，目指すべき産地の姿を明確にした上で，目標や 取り組みを具体的に示した計画を策定するものです。 Ⅱ 産地の目指す姿（１０年後） ○意欲ある 「担い手」の経営が安定するとともに，新たな取り組みや新規参入に チャレンジしやすい果樹産地 ○地域特性と消費者ニーズに沿った「高品質」「多品種」の果樹産地 ○生産者の顔の見える「安心・安全」，「おもてなし」による「直販」の果樹産地 Ⅲ 計画の期間 平成２６年度から平成３０年度まで（５年間） Ⅳ 合意体制等 ○産地協議会の構成員 ：生産者団体・県・JA ・市 ○産 地 の 範 囲 ：常陸太田市行政区域全域 ○対 象 農 家 ：産地内の果樹生産農家全戸 Ⅴ 具体的戦略 １ 担い手育成戦略 ①具体的方策 ア．担い手への園地の確保，拡大等の推進 a.意欲ある担い手への園地集積の促進（園地の貸し借りや空き園地の斡旋，水田等を含む耕作放棄 地の園地利用の促進等） b.農業生産法人の設立検討（園地集積） イ．技術向上，習得支援等 a.後継者や就農希望者等の地域内での研修の受皿整備 b.空き園地等を利用した実地研修（新たな担い手等による研修ほ場としての活用） c.省力栽培技術の研究，確立，普及 ウ．経営支援等 a.就農相談，経営改善等の相談窓口のワンストップ化 b.経営改善，発展のための計画的な補助事業の活用（補助事業の情報提供） c.新たな支援制度の要望検討 d.経営計画モデル，マニュアルの作成 e.経営体の法人化（農業生産法人等）への検討 f.定年帰農者等の積極的就農斡旋 エ．労働力の確保 a. 人材バンク制度創設による雇用（補助的）労働力等確保の仕組みの構築 ・果樹専用の人材バンクを設置し，農作業や事務処理などの雇用労働希望者（以下「希望 者」）を募集，情報リストを作成，生産者は自らの要望に応じて情報リストを利用し，雇 用労働力の確保を行う。 b.シルバー人材センターやハローワークも雇用労働力確保の一つの手段として活用していく。 ②目 標 担い手数減少が推測されるが，新たな担い手確保等により，減少幅をゆるやかにする。 ア．担い手 （経営体）数 単位：経営体 品目 現在（H25） 中間（H28） （H30 推測） 目標（H30） ぶどう