平成22年度生活科第2学年.PDFVIP

第２学年 生活科学習指導案 ろ組 男子 19名 女子20名 計39名 指 導 者 小 薗 博 臣 １ 単 元 大すき やさいさん ２ 単元について ⑴ 単元の位置とねらい この期の子どもたちは，第１学年小単元「きれいな花をさかせよう」の活動で，アサガオを育て る経験をし，アサガオの生長の過程を観察したり，世話したりすることができるようになってきて いる。また，第２学年単元「やったぞ２年生」の活動で，１年生のときに育てて収穫したアサガオ の種を新１年生にプレゼントすることができた喜びから，アサガオを育てたときに身に付けた観察 や世話の仕方を生かして，他の植物も育ててみたいという思いや願いをもつようになってきている。 そこで，本単元では，さらに植物へのかかわり合いを深めるために，野菜を育てて収穫する活動 に主体的・能動的に取り組ませていきたい。また，その活動の中で『もっと大きく育てて，収穫し たい』という願いを達成していく楽しさを味わわせながら，活動への意欲を高めようとするもので ある。同時に，これまでの栽培経験を基に，諸感覚を使って試行錯誤しながら野菜を育てたり，自 分の育て方を友達の育て方と比べたりして，観察や世話の仕方を自分なりに工夫する力を培おうと するものである。また，野菜が生命をもち生長していることに気付くことをねらっている。さらに は，活動を通して，野菜と共に自分も成長しているという喜びや自分の力で栽培することができた という自信から，さらに植物の栽培に興味・関心をもち，心を寄せながら大切に植物を育てたり， かかわったりすることができるようになることもねらっている。 なお，この活動は『もっと，いろんな生き物を育ててみたい』という願いとして，「見て見て， 小さな生きもの」の活動へと発展していくものである。 ⑵ 指導の基本的な立場 野菜は，毎日の食事にも用いられる大変身近な植物であり，１年生で育てたアサガオやチューリ ップと違う点は，収穫し食べることができるということである。このような野菜の栽培活動に，主 体的・能動的に取り組む原動力となっているのが，この「収穫への期待」である。また，自らの手 で苗を選び，鉢に植え，その生長を見守りながら育て，実りを待つという一連の栽培活動の中で， 野菜とのかかわり合いを深め，観察で得られる発見の喜びと生長への楽しみを味わうことができる。 さらに世話をし続け，その成果として収穫できたときの喜びと感動は，他では味わい難い満足感や 成就感を得ることもできる。本単元で用いる野菜(ミニトマト，トマト，ナス，ピーマン，キュウリ， ニガウリ)は，栽培が比較的容易で，世話の仕方によって大きく生長したくさん収穫できる上，生長 や変化が捉えやすく，諸感覚を使った観察によって多様な世話の仕方に気付くこともできる。 このような野菜の栽培活動に，子どもたちが主体的に取り組み，野菜とのかかわり合いを深める ことができるようにするために，諸感覚を使った観察と，それによって得た気付きを互いに交流さ せることを重点化していきたい。 具体的には，まず，「野菜さんこんにちは」の活動では，これまでの栽培経験を振り返らせる中 で『野菜を大きく育てて，収穫したい』という思いや願いを高め，自分の経験や好みを基に，野菜 を購入させることで，意欲的に栽培活動に取り組めるようにしていきたい。次に「野菜を世話しよ う」の活動では，日常でのかかわりも含めて，継続してかかわることができるように，自分の力で 野菜を育てる楽しさを味わわせていきたい。また，他教科との関連を図りながら，諸感覚を使って 自分の野菜とじっくりとかかわり合う環境を設定し，新たな発見や疑問をもたせたり，友達との伝 え合い交流したりする活動を取り入れ，自分なりに工夫した栽培活動ができるようにしていきたい。 さらに，「野菜を収穫しよう」「野菜の世話を振り返ろう」の活動では，収穫の喜びを味わわせる中 で，これまで蓄積した観察カードから野菜の生長に気付かせると共に，自分の取り