日本歯科放射线学会第196回関东地方会冈野友宏（.PDFVIP

日本歯科放射線学会第196回関東地方会 日時：2004年3月27日（土） 午後2:00～ 場所：鶴見大学会館2階サブホール 担当：鶴見大学歯学部歯科放射線学教室 1. 英国における歯学教育 ○岡野友宏（昭和大・歯・歯放） 英国には14校の歯学校があり、18ないし19歳で入学、修業年限は5年、１・２年次は基礎医学・ 基礎口腔科学を診療との関わりで学び、3年次から5年次に歯科臨床を学びながらその後半では 実際の診療に従事し、卒業時には歯科診療をするために必要な基本的な臨床的事項を理解し、 それを実践できるようになる。毎年 750 名程度の学生が卒業し、歯科医師となる。一方、英国 /）は歯科医療に関係する職業人をすべて General Dental Council（GDC, 把握し、質の高い歯科保健・医療を国民に提供することを目標としている。歯科医療の水準を高く 維持するためには、卒業前の歯学教育の質を確保することが自ずと求められるため、歯科医師法 （Dentists Act）に基づいた教育ガイドライン、”The or Undergraduate Dental Education, 2002”を刊行した。各歯学教育機関はこのガイドラインに沿って 教育することが求められる。歯学教育の目的は、思いやりがあり、見識があり、能力があり、技術の ある歯科医師を育成することであり、これは卒業時点において、患者に有効で安全なケアを行うこ とのでき、職業的な責任をもてる歯科医師、また継続的に職業人としての能力を伸ばすことの意義 を認識でき、関係する知識と技術の進歩を活用し、意思決定における患者の立場を理解できる、 そういう歯科医師を養成することであるという。その上で、包括的な学習成果として、知識、技術、 態度に分類して、それぞれに個別の目標を提示している。歯科放射線・画像診断についても個別 の目標が数多く述べられているが、要約すると、一般の歯科診療に用いられる撮影法について、 な読影レポートを書くことができること、電離放射線の障害およびそれに関連する規則に関する知 その評価も外部評価者を含めることを求めている。6 年ごとに行われる第三者評価において、この ガイドラインに沿った教育がなされているかどうかが検証される。英国の歯科医療教育はわが国の 歯科医師養成の将来について示唆を与えるものであった。なお、英国歯科放射線学会の”Core 2. VB.NETを使用した歯科教育用ソフトの開発 ○谷本英之、新井嘉則 （松本歯大・院・硬組織） すでに、コンピュータはCBTなどで歯科教育に使用されている。我が大学でも今年から、無線 LANが整備され、学生が各自のコンピュータを持ち込んでの講義が実施される。そこでは、質の高 いソフトが求められている。しかし、現状ではそのようなソフトは大変少ない。本発表では、Visual Basic.NET (Microsoft Co. 以下VB.NET)を使用して歯科学生向けの学習ソフトの開発を試みた ので報告する。 で動作させることが可能であり、汎用性が大変に高い。今回は歯科学生のためのソフトの開発を試 みた。 開発したソフトはゲーム性のあるもので、学生にデンタルフィルム上の歯の部位を尋ねるものであ る。それらにはストップウォッチや愛嬌のある画像がスクリーンの上にあって楽しくプレーができるよ うにした。ゲームは１４枚フィルムがあってプレーをする。もし、答えを間違えると負けになって再ゲ ームとなる。すべてに正解すると勝利となる。 結果；このソフトは大変学生にとって楽しいものであった。デンタルフィルムの解剖を学習する助 けになると考えた。VB.NETは楽しい歯科学生用の教育用ソフトを制作するのに有効であった。 3. マウス上顎相当部に放射線照射した際のリンパ球の変化─ B細胞サブセットを中心に ─ ○藤巻 弘太郎，佐藤 太吾，代居 敬 （日歯大・歯・歯放） 【目的】 マウス上顎相当部に放射線照射した際の、B細胞サブセットであるB1a細胞、B1b細胞、B2細胞 を中心にT細胞サブセットとともに免疫学的に検討することを目的とした。 【材料および方法】 生後６週齢，雌性BALB/Cマウスの上顎相当部に10GyのX線を照射後，脾臓中におけるB細 +T細胞、CD8T細胞、int TCR細胞、γδT細胞の各細胞+ 胞、B