仙台河川国道事务所沼出张所.PDFVIP

国土交通省　東北地方整備局　仙台河川国道事務所　　　沼出張所 平成２３年２月１６日発行 　平成２３年１月１４日（金）午前１０時、大勢の関係者 が見守る中、「運転開始！」の一声を皮切りに、押分排水 機場の管理運転（試運転）が始まりました。岩沼市内を流 れる五間堀川（ごけんぼりがわ）の氾濫に備え、洪水時の 「いざ！」という時に迅速かつ正確に対応できるよう、排 水ポンプと水門の動作確認・点検をするものです。 　年に一度の大がかりな管理運転のため、各関係機関が調 整を図り、１月１１日から分派水門を閉門するなどの操作 をして五間堀川に湛水（たんすい：水をためること）させ 高さ３０ｍ×長さ５８ｍ 排水量毎秒２０㎥のポン ていました。直接、阿武隈川に排水させるのではなく、五 からなる押分水門。阿武 プが２台配備され、２５ 間堀川内で循環させて 隈川流域にある水門の中 ｍプールをおよそ１０秒 点検等を行うもので、 では、最大級の大きさを で満タンにするほどの排 誇る。 水量がある。 湛水を開始してからは、 局地的な集中豪雨（ゲ リラ豪雨）に備えるた 　岩沼市長からは、「これまで岩沼市は何度か災害に見舞 われ、その度に大きな被害を受けてきました。本日このよ うに各関係者が集まり、何か事が起こった後ではなくて、 前もって準備をし災害に備える、そんな体制をとっていた 　 　　　　　　　　　　　　　　　め、夜間も水位状況を監 だき、ありがとうございます。」とお礼の言葉があり、ま 　　　　　　　　　　　　　　　視する体制をとっていま た、「排水機場操作員の方には、今後も、これまで培われ 　　　　　　　　　　　　　　　した。 た技術力を排水機場で存分に活かしていただきたい。」と 　　　　　　　　　　　　　　　　押分排水機場が完成し 励ましのお言葉もありました。 　　　　　　　　　　　　　　　て、今年でちょうど１０ 年目。これまで最長１５時間に及ぶ排水ポンプの運転など 洪水時には、その務めを果たしてきました。節目にあたる 今回の管理運転には、岩沼市、宮城県、名取土地改良区、 当事務所、岩沼出張所等、約３０名の関係者が参集、その 中には岩沼市長のお姿もありました。 　各関係機関が協力し合い、準備を整えながら臨んだ管理 運転。排水ポンプを稼働させるガスタービンエンジンのオ イル交換も「異常なし」、全て無事に終えることができま した。 　昨年１２月２２日の集中豪雨（ゲリラ豪雨）が記憶に新 しいところですが、その時も押分水門開門、排水ポンプ稼 働という体制をとりました。６～１０月の阿武隈川出水期