第31回全国地域保健师学术研究会复命书-熊本県町村保健师协议会.doc

第３１回全国地域保健師学術研究会に出席しましたので、下記のとおり復命します。 所属???城南町　有川伸代、　　宇城市　古田　雅名子 期日???平成２１年１２月１７日（木）、１２月１８日（金） 場所???徳島市　　　あわぎんホール（徳島県郷土文化会館） 　 メインテーマ　　　「未来への発信～次世代につなぐ保健活動とは～」 （１日目　午前） 特別講演 　「日本の公衆衛生を考える～保健?医療を支える地域力?住民力?行政力～」 　　講師　尾身　茂氏　　自治医科大学地域医療センター教授 　　　　　　　　　　　　　　　名誉世界保健機関西太平洋地域事務局長 （尾身先生プロフィール???1978年自治医科大学の第１期生として卒業。東京衛生局、旧厚生省を経て、1991年に世界保健機関（WHO）に西太平洋地域事務局に入職。小児麻痺（ポリオ）根絶を達成。1999年2月、同事務局の第5代地域事務局長に就任。SARS対策で陣頭指揮を執る。2009年から現職。） ?健康と文明の関係について、特にインフルエンザについての歴史的経過、新型インフルエンザの最新情報及び今後の展開について詳しい情報が得られる内容であった。 ?後半は、日本の医療制度再生に向け、保健師を含めた保健医療従事者が政策提言の中核を担うよう呼びかけられた。 　　国際保健分野での日本の地位低下の要因として、国内施策重視や国際社会に馴染まない人事システムなど、日本の意識、関心が内向化していると話された。また、「地域の弱体化」をあげ、1票を投じる意味での民主主義は確立したが、政策立案は近視眼的になっていると懸念されていた。一方で阪神淡路大震災の際に各地からボランティアが集まったことなどチャンスがあれば意見が出せる、メカニズムがあれば行動が起こせるが、それを表現する場がないとも述べられた。 　　その上で、日本医療再生に向けての一つのアプローチとしてコモンフォーラム（医療再生国民会議）を形成すべきだとの持論を展開された。医療、介護はすべての国民の関心事。他の分野（福祉、教育、財政等）との連携やネットワークを作る対場にいるとして、地域で保健医療に携わる保健師等の重要性がますます高まると期待を込められた。 　　長年、世界から日本を見られてきた先生の発言は、国際社会における日本の立場を考えさせられる機会となった。そして、再生していくには、「地域が主体となって活動していくことが重要」という言葉より、私たち保健師の地区活動の意義を感じた。 （昼食時） ほっとブレイク 「徳島?上勝町発?葉っぱビジネスが地域を元気に!」 　対談　笠松　和市　徳島県上勝町長 　　　　　多田　敏子　徳島大学院ヘルスバイオサイエンス研究部門、看護学講座地域看護学教授 　山に落ちている葉っぱを集めて高級料亭におろす???今や全国的な知名度を誇る徳島県上勝町の「彩（いろどり）事業」。高齢者がパソコンを使いこなしている点でも特に注目されている町。人口2,000人、四国で一番小さい町とのこと。その中で笠松町長は地球規模の視点で活気あふれる地域づくりを実現されている。 保健師への期待として住民の健康を守るために 感性を磨いて欲しい???子供を育てる、親を育てることにかかわる中で、感性で感じ取ってほしい。 仲間作り???情報交換のネットワーク作りを担って欲しい。 と話されたのが印象的だった。 （１日目　午後） パネルディスカッション 地域住民の「健康水準」の向上を目指して ～行政?産業?医療分野で働く保健師の実践活動から学ぶ～ 4人のパネラーからそれぞれの立場での取り組みについて発表があった。 「高齢者の健康づくり支援と保健師としての役割～介護予防事業をとおして～」 　　　　　　　　　　　　　　　徳島県鳴門市役所　介護保険課地域支援担当係長　　乾　万里子　氏 産業保険活動において「期待される保健師」「いきいきと働く保健師」を目指して 　　　　　　　　　　　　　　　マツダ株式会社　健康推進センター　マネージャー　　　　細本　清子　氏 選ばれる健診機関を目指し手～保健指導の質向上への取組み～ 　　　　　　　　　　　　　　　聖隷保健事業部　保健看護管理室　次長　　　　　　　　松本　順子　氏 地域がつながる保健医療福祉計画の実践 　　　　　　　　　　　　　　　高知県中央東福祉保健所　地域支援室長　　　　　　　岩崎　昭子　氏 コーディネーターの大森　豊緑氏（名古屋市立大学院医学研究科　特認教授）より総括 ?地域保健を取り巻く状況の変化 　　課題???行政主体としての市町村の役割の明確化 　　現状???保健師の分散配置、現場教育の欠如、PDCAサイクルが不十分、直接サービスの減少 　　今後の役割???市町村支援（業務分担と地区分担）、連携?協同、質の高い保健指