中台A遗迹发掘调查报告书.PDFVIP

千葉県山武郡横芝光町 中台A遺跡発掘調査報告書 -町道n -1 号線改良工事に伴う埋蔵文化財調査一 平成 22 年 3 月 31 日 横芝光町教育委員会 はじめに 本書は、平成 21 年 10 月 15 日 から同月 22 日 まで実施した、横芝光町中台 A 遺跡 の発掘調査の報告書である。 今回の発掘調査は、中台 A 遺跡の中央部を走る町道 11 -1 号線改良工事に伴い、現 道を拡幅する部分がその対象地となった。対象地は周知の遺跡の範囲内であるため、 発掘調査が必要となり、町から文化財保護法第 94 条第 1 項による通知が提出された。 これによ って町教育委員会社会文化課によって、試掘調査を実施 した。 その結果、 対象地から 遺構及び遺物が確認されたため、県の指導により横芝光町教育委員会が 発掘調査を実施した。 発掘調査は、教育委員会社会文化課生涯学習斑文化財担当道津が担当し、非常勤 職員 4 名が補助した。 整理は、調査後道津が当たり、これを上記非常勤職員が補助した。 報告書刊行後、調査データ及び出土遺物は横芝光町教育委員会で保管する。 調査に当たって、 町都市建設謀、施工の吉岡建設には協力を、 町文化財審議会長 西山太郎、原始文化研究所柿沼修平岡氏からはご指導 ・ ご助言をいただきました。 記して御礼申し上げます。 また、調査作業には非常勤職員 4 名、西山満里子 ・加藤 スミ ・ 鎌形由美 ・畔蒜有美子の諸氏の手を煩わした。ここに記してその労をねぎら います。 目次 はじめに 目次 1 遺跡の概要 (1)遺跡周辺の地形 ( 2)調査地点について 2 発掘調査遺跡周辺の遺跡と歴史環境 3. 調査経過の成果 (1)縄文時代 (2)古墳時代 4 まとめ 報告書抄録 ー 1 - 図 1 遺跡の位置と周辺遺跡 ( 112.5 万、多古) 1. 遺跡の概要 (1)遺跡周辺の地形 横芝光町は、千葉県東部の太平洋の波が洗う九十九里浜の中ほどに位置し、その 中央には同平野で最も大きい河川 である栗山川が流れている。 町内は北西部を侵食 が進んで丘陵のようになった下総台地の東辺が起伏し、南東部を水回や低湿地・砂 州などの低地地形が広がる、大きく 二つの地形区分からなっている。 台地や砂州等 の高地には、クスやシイの木に代表される照葉樹林が繁茂し、低湿地には水田や蓮 田、葦原が広がる温暖な気候のと ころである。 発掘調査した中台 A 遺跡、は、 栗山川 の西側で、その支流の高 谷川 の南側 を遡る台地の中ほど にあり、 北 と南から侵食され、 東西に延びる台地の尾根部に当 たり、最高所で標高 42m を測る 平坦部の少ない地形に占地する 。 遺跡には縄文時代中期の土探片 が多数散布し、また調査地の西 100 m には同時期の地点貝塚が あったが、現在は見られない。 写真 1 調査前の遺跡 2- 語、 ( 2)調査地点について 中台A遺跡、における今回の調査地点、は、遺跡のほぼ中央を東西に走る県道被芝・ 山 武線から、北へ向かつて牛熊へ通じる町 道 n -1 号線の両側、幅 1 m 、延長 80 m 、 約 80 rrf を対象とした。 本地点は遺跡の中央より少し北に位置し、標高が 4 1 ~40m を測り、北への緩い傾斜が始まる所で、北東側から谷津が入り、東へも緩く傾斜し ている。 この地点周辺の畑地には縄文時代中期の土器片が多く散布し、試掘で検出 した遺構は同時代のも