慢性硬膜下血肿について.PDF

ませいこうまくかけっし 慢性硬膜血腫について ３３３３３３３ ３３ ３３３３３３ ３３３ ３３ ３３３３ 古屋掖済会病院３ きむまさあき ３ 脳神経外科部長３ 木村雅昭 お年寄が転で、その後しばく何ともなかったのに、ヶ月くいした 何となく歩けなくな、認知症も出て来たという話聞いたことはあませ か？ 『慢性硬膜血腫』とは、このうに軽い頭部外傷のあと、徐々に脳の表面に 血が溜まってきて脳が圧迫さ、～ヶ月たってか歩行障害認知症のう な症状が起きてくという特徴的な経過たど不思議な病気です。 普通の頭部外傷との違い、血がたまるメカニズム 頭打ったあとの頭の中の出血は、ほとどの場合時間以内に起こってく ものです。ですか、頭打ったという患者さまが病院にかかった場合、必要 と思わたときは、コンピューター断層撮影 略してCT といいますという検 査で頭の中に出血起こしていないかどうか調べます。そして、出血が無かっ たときは、そのあと日程度は安静にして様子見て、変わったことが無けば、 もう安心ということになます。 とこが、この慢性硬膜血腫の場合には、初めに撮った頭部CT では全く出 血が無かったという人が多いのです。あいは尻もちついただけといううに、 あまにも軽かったので病院にさえ来なかったという人が多いのです。約の の人は、頭打ったかどうかさえわかませ。 頭直接打っていなくても、頭が揺さぶたときに脳の表面の 『架橋静脈』 後で説明しますという血管が引っ張て、脳の表面にごく少量の出血が起 きことがあます。出血が非常に少量なので頭部CT も常で、症状も出ない ことが多いのです。 せきずい けどもこの血が、脳の表面にあ脳脊髄液という無色透明な水と混ざって、 薄い膜に囲また 『袋』作ってきます。その 『袋』の壁の内側か 『袋』の中 に少しずつ持続的に出血が起きて、内部に液状の血液が溜まって 『袋』が大きく な、こにって脳が圧迫さてくと言わています。このうな特な経 過たどために、症状が出てくまでに早くて間、長い時はヶ月もかか のです。 病名の由来 こうまく 頭蓋骨のすぐ内側には 『硬膜』という硬い膜が張付いています ちうど卵 の殻の内側に膜がくっついていのとじです。この硬膜の、つま脳の表 面に 『袋』ができて血液が溜まってくのです。このうに時間が経過してか ませいこう ＝慢性期に、硬膜の ＝硬膜に血液 ＝血腫が溜まので 『慢性硬 まくかけつし 膜血腫』という病がついていというわけです。 どんな人がなりやすいか この病気は男性に多く 男 女＝60 歳以が90％占めます。その こうそく 他に大酒家に多く、また、脳梗塞心筋梗塞の予防のために血液ささにす 薬など飲でい人にも起こすいです。 その理由は、先ほど 『架橋静脈』と言う血管が引っ張て出血したと言いま したが、この 『架橋静脈』という血管は、脳の中流ていた血液が頭蓋骨の中 にあ太い血管へ戻ってく部で、脳と骨の間吊橋のうに橋渡しして い血管です。高齢者大酒家では、脳が萎縮して小さくなっていので、脳と 頭蓋骨の間のすきまが開いてお、この血管が引きのばさ、すいのだと 思わます。 症状 脳の表面に溜まった血液は、脳徐々に圧迫してくので症状が出にくく、圧 迫が強い割には、症状は比較的軽いものが多いです。ごく軽い麻痺に歩行障 害が多いですが、高齢者では、軽い意識障害、認知症のいわ 『ぼけ』のう な症状で見つか方が多いです。一方、50 歳代以の若い人では頭痛、吐き気 などの症状で見つか人が多いです。しかし、いずの場合も行すと急速に 意識がなくなって死亡す可能性があます。 診断