弟子屈町家畜排物利用促进计画.docVIP

弟子屈町家畜排せつ物利用促進計画 市町村名　　弟子屈町　　　　　　　　　　　　　　　作成年月　平成２１年　１月 １　家畜排せつ物の利用の現状 「家畜排せつ物の発生?利用状況」（別紙様式）の取りまとめ結果などを踏まえ、簡潔に記載 （記載する内容の事例） ?家畜排せつ物の発生量、処理状況、利用状況　など 　本町における家畜排せつ物の発生量は、約２１万トンと推計され、その半数が堆肥化処理され、４分の１がスラリー処理されている。また、公共牧場と各農家での放牧により、約１５％が直接放牧地へ還元されていると推測される。 　家畜排せつ物の利用については、９５％が堆肥や尿、スラリーなどの散布のほか、放牧により農地に還元されている。しかしながら、農家からの聞き取り調査では、放牧地を除いた耕作地に対して、堆肥等の散布が約６０％にとどまっていることが判明した。この数値は、今後も精査が必要ではあるものの、大規模草地が展開し、資源循環型酪農を目指す上では、十分とは言えないものである。 　なお、経営外利用は５％程度であるが、そのうちのほとんどが麦かんとの交換などにより、畑作農家へ供給されている。町内に耕種農家が２０戸あるが、平成１０年から行政やＪＡ、畑作生産者組織が一体となって土づくり事業を実施してきている。現在は、「農地?水?環境保全向上対策」により表土の流出を防止するため、有機物の投入にも役立っている。 　堆肥センターについては、近隣市町村で大規模な完熟堆肥を製造する施設がいくつかあり、本町においても生ゴミ処理問題と併せて検討を行ってきた経過があるが、現在では、個々による対応にとどまっている。 　堆肥等の散布については、酪農?畜産農家１３９戸のうち、２割の農家がコントラクターを活用している。しかしながら、堆肥を完熟化させる切り返し作業のコントラクター利用は、数戸にとどまっている。農家個々に保有している作業機械の老朽化とともに、コントラクターによる効率的かつ均等的な堆肥散布や切り返し作業を考えると、コントラクター委託の拡大が期待される。 ２　家畜排せつ物利用の目標と取り組み （１）基本的な取組事項 道の促進計画の方向性等を踏まえ、項目、課題等に対する取組内容を簡潔に記載 （記載する内容の事例） ア　耕畜連携の推進 　　　耕種農家の需要?ニーズの把握、麦かん等の情報把握?提供、助成制度の活用、コントラクターの活用　など イ　適切な施肥管理 　　　土壌診断等に基づく適切な施肥管理の推進　など ウ　畜産農家と耕種農家の技術の向上 　　　研修会等の開催、参加への働きかけ　など エ　指導体制の強化 　　　市町村管理適正化指導チームによる巡回指導の実施　など オ　その他 ※項目は、必要に応じて、適宜、追加?削除すること。 ア　適切な施肥管理 　土地利用型大規模酪農が展開する弟子屈町において、健全な酪農経営を継続して発展させていくためには、「土?草?牛」の連携を基本原則として、「北海道施肥ガイド」などを基本に土壌診断等に基づく適切な施肥管理を推進していく。特に近年の異常なまでの肥料価格高騰に対応していくため、家畜排せつ物堆肥を満遍なく圃場へ還元し、化学肥料などは補完的な養分として、耕作地を良好に維持していくものとする。 　町では、これらの基本原則に沿って各農家での適切な施肥?肥培管理を図るため、関係機関職員による指導チームにおいて、良質な堆肥づくりと適期?適正散布の指導など利活用促進を図っていく。 イ　適切な堆肥化?スラリー化 　適切な施肥管理を行うためには、家畜排せつ物の良質な堆肥化が欠かせない。バーンクリーナー等によって畜舎から排出されるふん尿を堆肥舎で切り返しを行い、水分調整を図りながら、固形度が高く、完熟した堆肥にしていく。一方で、完熟化を高めすぎると有機物が分解しすぎ、養分価値も小さくなってしまうことから、完熟度合いに留意して切り返し作業を行うこととする。また、ふん尿のうち尿については、尿溜めに貯蔵される場合を除き、堆肥舎へ運ばれたあとの堆肥化が十分でないことも推測される。スラリーにおいては、定期的にばっ気を行うことにより、良質なスラリーとするよう努めるものとする。 　適切な肥培管理を進めるため、定期的な堆肥やスラリーの成分分析を行い、肥料高騰に対応した施肥管理に万全を期すこととする。特にスラリーや原尿ではカリウム成分が高いため、カリ多給とならないよう、圃場ごとに土壌分析を行い、化学肥料のカリ成分の低減を進めていくこととする。また、窒素成分の多給による家畜の硝酸中毒を防ぐため、堆肥等の過剰散布に十分留意する。 ウ　技術向上のための研修 　家畜排せつ物の利活用を促進するため、適切な堆肥作りや肥培管理に向けて、指導チームにより技術普及と高度利用を図っ