25861064研究成果报告书.PDFVIP

２版 様　式　Ｃ－１９、Ｆ－１９、Ｚ－１９ （共通） 科学研究費助成事業　　研究成果報告書 平成 ２８年 ６月 １７ 日現在 機関番号： １２１０２ 研究種目：若手研究(B) 研究期間：2013～2015 課題番号： 研究課題名（和文）小児腫瘍に対する陽子線治療後の晩期有害事象予測プログラムの作成 研究課題名（英文）Protonbeamtherapyforpediatrictumor 研究代表者 水本　斉志 （MIZUMOTO,MASASHI） 筑波大学 ・医学医療系・講師 研究者番号 交付決定額（研究期間全体）：（直接経費） 3,000,000円 研究成果の概要 （和文） ：当院で陽子線治療が施行された小児腫瘍について、その晩期有害事象のデータ収集を行った 。収集された晩期有害事象のデータと実際の治療計画を照合し、晩期有害事象と陽子線治療の関連性および陽子線治療 による晩期有害事象の軽減効果について検証した。脳腫瘍については、陽子線治療を用いることにより正常脳への照射 線量が低減できることに明確になった。体幹部の腫瘍については、陽子線治療と通常のX線治療の計画を同一の条件下 で再現し、陽子線治療とX線治療の治療計画上での比較を行った。 研究成果の概要 （英文） ：Icollectandanalyzetheresultofprotonbeamtherapyforpediatrictumor.The associationbetweenlatetoxicityandprotonbeamtherapywasverified.Thisanalysismadeclearthat protonbeamtherapyforpediatrictumorcouldreducethedoseofnormalbraincomparedtophoton radiotherapysuchas3D-CRTandIntensity-modulatedradiationtherapy.Asforbodytrunktumor,I comparedprotonbeamtherapyto3D-CRTandIntensity-modulatedradiationtherapy. 研究分野：放射線治療 キーワード：陽子線治療　放射線治療　小児腫瘍 様 式 Ｃ－１９、Ｆ－１９、Ｚ－１９ （共通） １．研究開始当初の背景 ３．研究の方法 小児腫瘍の治癒率の向上が報告される一 （1）小児陽子線治療例 ・放射線治療例の追 方で、骨の成長障害、内分泌障害、生殖器へ 跡 の影響、脳神経への影響、2次発がんなど、 過去の照射例・現在の症例を全例追跡し、 小児に特徴的な晩期有害事象の問題が大き 有害事象と照射効果を明らかにする。完治 く取り上げられるようになった。治療後の重 し、経過観察が途切れてしまっている症例 度の晩期有害事象は、特に放射線治療との関 も再度成長過程を追跡する。追跡する際に 連性が重要と報告されている。例えば、頭頸 は、統一の追跡項目を作成して、疾患毎に 部領域の放射線治療では顔面骨の成長障害 調査項目にずれが生じないように考慮する。 による顔面変形や、唾液線機能の廃絶による 特に晩期有害事象については、起こりうる 口渇や味覚障害が避けられないことが多く、 晩期有害事象をリスト化して、有害事象の 成長過程で子供の qualityoflife(QOL)を 重症度を数値化してデータ収集を行う。 大きく損なう。米国の大規模なコホート追跡 調査では、小児がんに対する放射線治療後30