运动部ー性别职务分离.pdfVIP

論　説 運動部マネージャの性別職務分離 一大学硬式野球部の全国調査から 高橋準・仁藤幸恵 葉　はじめに 　本稿は、「スポーツとジェンダー」をテーマとする実証硬究である。 　ところでス選一ッの醗究とは、そもそも懸を頬象とするものなのだろうか・ それはスポーツ競技のあ鯵ようそのもののみを開題にするものではないはずだ。 複雑な構造を持つ現代縫会では、スポーツは絶の領域、すなわち、メディアや 教育講度、企業活動、蟹家などともさまざまな形で連関している。したがって・ スポーツも、スポーツを‘‘蝉aジするということ一そこには一般の目につく 「競技ゴのほか、練習や、だれが、いっ、どこで、どのようにして、どういう 目的でスポーツを行なうのか、と㌔・うことも含まれる一だけではな一く、ス ぷ一ツ綴織のあむ方、人々のスポーツに対する態度、メディア報道、スぷ一ツ 鑑賞のありかた、あるスポーツ競技内部の灘繧構造、など、さまざまな鷺題欝 をその中に包み込むものとしてとらえられなければならない。すなわち、ス ポーツはスポーツを取り巻く環境と共に、「スポーツ文イ雛という撹角でとら えられなければならない。 　そうした観点からすると、「スポーツとジェンダー」をテーマとする残存の 醗究には、少々不満も生じてくる。ここで詳述する余裕はないが、鰻存の「ス ポーツとジェンダー」醗究は、女性のスポーツ参纐とその経験（および女性の スポーツ参綴を瞳害する要霞）を対象とするもの董、ないしは、男雛性とス 　　　　　　　　　　　　　　　一83一 蕎政社会論集　第12巻　第4号 ポーッの結びつきなどの男性学の視角を採鯵入れた醗究2がほとんどであるよ うに患われる3。よむ広い社会的文賑の申でスポーツをとらえ、その文蘇の中 でジェンダー醗究を展麗するものはあまむ多くない4。 　本稿では、その対象をスポーツそのものから拡大し、経本独特のスポーツ文 化とも言える運動部（主に男子離）の女子マネージャを蝿象として皺む上げ、 スポーツ綴織がどのようにジェンダー化されているのかを問題としていく。労 簡醗究の領域では姓溺職務分離のミク臼な実証分析が進んでおり、それを選じ て労鱗紛織のジェンダー｛ヒについての醗究蓄積が進みっつある5。ここでは、 アプローチの方法は異なるが、そうした醗究と問題関心を共有しながら、運動 認の男女マネージャについて、どのような職務の禮違や緩織内での簸己の饒置 づけの穏違があるのかを検討してみたも㌔ 　なお、本稿の書かれた経緯について村書しておく・基盤となったものは、高 橋と仁藤の運動藻でのマネージ華経験である。高橋は高校男子バレーボール灘 での選手兼男子マネージャ、仁藤は大学男子硬式野球部での女子マネージ学経 験がある。二人のこの経験と関心の交錯点から調査・醗究のモチーフは生まれ た。調査対象・講査方法・分析手法・分析結果など1こついて講者でディスカッ ションを重ねながら、高橋の勝言の下で仁藤が欝蟹奪i2月とi§蜷隼7得の二懇 にわたって講査を行い、卒業硬究の一藻としてこれをi弱§隼3月にまとめてい る6。奉稿は、二懇の調査のうちの鰺認奪の全国調蓋を中心に高橋がデータを 新たに整理・集計し直し、単独で書き下ろす作業を行なったものである7。 2　問題設定一女子マネージャは何をし、何を感じているのか？ 　懸本では、特に、高校、大学の男子運動部に、女性が「マネージ縁という 形で漸緩していることがしばしばある。鞍女たちは・必ずしもそのスポーツに 精通しているわけではないし、握当している職務の「プ露フェッショナル珪と いうわけでもないようだ。いや、そもそも彼女たちは鬱々轄をしているのか、 　　　　　　　　　　　　　　　一8畦一 運動躯マネージャの性溺職務分離（高橋・仁藤〉 その点すら必ずしも明らかではない。当然ながら公式記録や文書に残ることは ないし、スポーツ連霊や藻が編集するさまざまな史資料にもほとんどその記逮 はないのだから。 　しかしそれでも、さまざまな運動部に女子マネージサが存在することを、わ たしたちの多くが簿っている。知られていながらも記録はない、そういう彼女 たちの存在は、スポーツ文化という点からも興殊深いが、ジェンダー礒究とい う点からも注懲に修する。スポーツ競技は性幾に分けて行なわれる