保健所事业概况-奈良.PDFVIP

保健所事業概 況 平成28 年度版 奈良市保健 所 はじめに 昨年5 月には韓国でＭＥＲＳ患者が報告され、その後7 月上旬までに186 人 の発生を認め、そのうち36 人が亡くなりました。いまだにサウジアラビアでは ＭＥＲＳの新規患者が発生しておりますので輸入感染症として注意が必要であ ります。隣国の中国では散発的に鳥インフルエンザＡ （Ｈ７Ｎ９）の新規患者 が報告されており、ウイルス変異によりヒト・ヒト感染が起こる可能性もあり、 ＭＥＲＳと同様に注意と対策が望まれます。 さらには蚊媒介感染症であるジカウイルス病が中南米、特にブラジルを中心 に流行しており、本年2 月には4 類感染症と検疫感染症に追加され､8 月からの リオデジャネイロオリンピックでは、本邦への輸入例に用心が必要でした。ま たデング熱、チクングニア熱と合わせて 3 種の蚊媒介感染症の診療ガイドライ ンが７月に発出されましたので、周知が肝要です。なお、7 月にはフィリピンに 2 週間滞在された新潟在住の30 歳代の女性が重症型デングで死亡されました。 今年度は保健総務課を改め、医療政策課としてデータヘルスを活用した事業 を企画し、さらには地域包括ケアにおける病診連携への橋渡し的な活動を画策 しております。 保健予防課での予防接種事業、結核、ＨＩＶ、肝炎などの感染症対策を強化 してまいります。 生活衛生課では犬・猫の譲渡促進をすすめ、食中毒の発生防止のため市内給 食施設や飲食店等に対しての監視指導を強化してまいります。 保健・環境検査課では微生物・環境・理化学検査と、新たに環境衛生係が環 境部から加わって化学職の増員となり、保健所の屋台骨としての業務を遂行で きています。 健康増進課では育児不安者や産後うつ、乳幼児虐待などの減少をめざし、安 心して出産・子育てができる環境を整えてまいります。 本年も平成28 年度版保健所事業概況を作成致しましたので、奈良市保健所の 業務について、ご理解いただければ有り難いと思います。 平成28 年9 月 奈良市保健所長 上 野 満 久 目 次 第１章 総 説 １ 概要 1 ２ 沿革 1 ３ 人口・世帯数 (1) 人口の推移 3 (2) 年齢構成別人口 3 ４ 施設の概要 4 ５ 組織及び事務分掌 (1) 組織及び人員 4 (2) 事務分掌 5 ６ 予算の状況 8 ７ 職種別職員数 10 ８ 協議会 11 第２章 事業の概要 １ 医療政策課 13 ２ 保健・環境検査課 14 ３ 生活衛生課 15 ４ 保健予防課 16 ５ 健康増進課 19 第３章 事業の実績 １ 保健対策 (1) 母子保健 23 ①母子保健推進会議 ②妊娠判定受診料公費負担事業 ③妊娠届出・母子健 康手帳の交付 ④妊婦健康診査受診券の交付 ⑤健康相談 ⑥健康教育 ⑦ 訪問指導 ⑧乳幼児の健康診査 ⑨要経過観察児へのフォロー ⑩産後うつ 対策事業 （周産期看護スタッフ連携会議）⑪療育指導事業 ⑫未熟児訪問指 導事業 ⑬医療給付 ⑭生涯を通じた女性の健康支援事業 ⑮歯科保健事業 (2) 予防接種 38 ①予防接種等実施対策協議会 ②定期予防接種 ③啓発活動報告 (3) 成人保健 45 ①健康手帳の交付 ②健康教育 ③健康相談 ④成人健（検）診 ⑤訪問指 導 ⑥特定健康診査・特定保健指導 (4) 健康づくり 52 ①「奈良市21 健康づくり＜第2 次＞」 ②健康づくり事業 ③健康づくりボ ランティア育成 (5) たばこ対策 59 ①世界禁煙デー・禁煙週間 ②禁煙おもてなし施設 ③講演・講座・研修 (6) 栄養改善 60 ①健康教育・栄養指導 ②食の環境整備 (7) 食育推進 64 ①第 2 次奈良市食育推