第5学年4组算数科学习指导案-增穗小学校.PDFVIP

第５学年４組 算数科学習指導案 指導者 上杉 裕紀子 １．単元名 「合同な図形」 ２．単元について 本単元は，まず，「ぴったり重ね合わせることができる」という合同の定義を理解させる。その上で， 辺や角や頂点に着目して，辺と角が一定の条件で決定できれば合同な三角形になることに気づき，合同 な三角形をかけるようになることをねらいとしている。なお，同時に合同の関係を学びながら，既習の 図形についての要素や性質について改めて見直すこともねらいとしている。 児童はこれまでに，辺・頂点・角という図形の構成要素を理解し，それに基づいて三角形と四角形の 定義や性質を学習してきた。第４学年では，三角形が三辺で構成されている図形である，という性質を もとに，辺の長さをコンパスで測りとって二等辺三角形・正三角形を作図する方法を学習した。そして， 分度器を使って角の大きさが分かることを利用して，一辺とその両端の角を測り三角形をかく学習をし た。このように，児童は，図形の構成要素を段階的に理解し，操作活動を通して平面図形を定義し，そ の性質を調べたり弁別したりする学習に繰り返し取り組んできた。 本単元の指導にあたっては，まず，２つの図形の関係に着目し，「２つの図形がぴったり重なり合う」 とき，２つの図形の関係を，「合同である」と定義し，実際に操作させることで理解させたい。低学年か ら取り組んできた，色板や折り紙などを重ねる，敷き詰めるなどの操作活動のなかで，児童は明確に意 識してではないが，合同についての経験をしてきている。これらの経験を想起させながら学習を進める ことも大切にしていきたい。 次に，二つの図形の対応する辺の長さや，対応する角の大きさによって合同な関係になることを，操 作活動を通して実感をもって学ばせたい。そこで，既習の三角形の作図の経験を生かし，与えられた三 角形と合同な図形の作図に取り組ませる。三角形を作図する過程で，合同な三角形を決定する条件につ いて整理して理解させたい。なお，作図の方法を言葉で表現し，お互いに伝え合う場を設定することで， 合同の図形に対する理解を深め，三角形の決定条件の確実な定着をはかりたい。このように，要素や条 件を論理的にまとめ，思考していく経験は，中学校での，合同や相似の学習にも発展していくと考えら れる。 1 【教材の関連図】 第３学年 長方形と正方形 ・平面図形を構成する要素（辺や頂点） ・直角の概念 ・長方形，正方形の概念，方眼を利用した作図 ・直角三角形の概念 第４学年 角の大きさ 三角形 ・回転の角の大きさと単位 ・二等辺三角形，正三角形の概念，かき方 ・角度のはかり方，角のかき方 ・形としての概念，大小関係 第５学年 合同な図形 垂直・平行と四角形 ・合同の概念，弁別 ・直線の垂直・平行の概念，かき方 ・対応する辺，対応する角 ・台形，平行四辺形，ひし形の概念， ・合同な三角形の作図条件 性質，かき方 ・合同な三角形・平行四辺形の作図 ・対角線の概念 第６学年 拡大図と縮図 ・拡大図，縮図の意味，性質 ・拡大図，縮図のかき方 ・縮尺の意味と表し方 ・縮図を利用した測量 中学校１年 中学校２年 合同な図形 相似 ・合同な図形の性質