水资源政策-国土交通.PDFVIP

で 平成16,17年度 政策レビュー結果（評価書） 水資源政策 ―水資源計画の在り方― 平成１８年３月 国 土 交 通 省 （評価書の要旨） テーマ名 水資源政策 担当課 土地・水資源局 水資源部 ―水資源計画の在り方― （担当課長名） 水資源政策課 （課長 前川泰一郎） 評価の目 健全な水循環系に立脚した持続的発展が可能な社会を構築するためには、水資源 的、必要 政策は長期的かつ総合的な観点から計画的に推進することが必要である。このよう 性 な視点を踏まえて、これまでの我が国の水資源政策に関して、水資源計画の在り方 を中心に検証するとともに現在の課題を整理し、水資源政策及びこれに関連する政 策全般について今後の対応方向を見いだすべく、評価を実施する。 対象政策 水資源計画を中心とする水資源政策 政策の目 水需要に対する供給の確保 的 評価の視 これまで、水需要に対する供給の確保等の水資源政策の目的が達成されてきたか。 点 都市化、産業構造の変化、国民意識の変化、気候変動等の状況の変化に伴い国とし て対応すべき点はないか。 評価手法 各種データを収集・分析するほか、水文・水資源、河川工学、法律、環境、地方 行政、マスコミ、国際関係等の学識経験者からなる「水資源政策の政策評価に関す る検討委員会」を設置して検討を進め、これらの知見を活用して、水資源政策の効 果、課題を明らかにし、今後の在り方を提示する。 評価結果 ○ 政策の効果 水資源開発基本計画（フルプラン）に関しては、長期的な水需給計画の策定・公 表・推進、需給ギャップの縮小、渇水被害の軽減、水資源の利用の合理化の促進等 の効果があった。 全国総合水資源計画（ウォータープラン）に関しては、全国的、長期的な水需給 見通しの策定・公表、地域における計画的な水資源政策の推進への寄与、健全な水 循環系の構築に向けた施策の推進の効果があった。 ○ 政策の課題 世界的な水危機の状況が今後ますます激化すると予想される中で、これに関する 世界の経済、社会活動の変化とりわけ食料問題が貿易を通じて日本国内の経済社会 問題に直結する可能性がある。さらに、地球温暖化等に起因する近年の気候変動や 降水特性の変化が国内の水需給バランスへ与える影響が顕在化しつつあること、偏 在する水資源の特性を鑑みつつ地域ごとに持続可能で最適な水循環