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* 従来型のFPD-17は試料が水素フレームのノズル部分で高温の金属表面に接触する構造であるため、農薬などに代表されるような分解性の高い化合物や、吸着性の高いイオウ化合物の分析が容易ではありませんでした。 　特に検出器に到達する試料量の少なくなるキャピラリ分析では、低濃度域で感度不良や直線性不良の原因となっていました。 　キャピラリ分析用FPD-17cでは、キャピラリカラムを水素フレーム直下まで挿入できるノズル形状とし、金属表面での吸着や分解を防いでいます。 　また、FPDはフィルター、フォトマルを高温化にさらすことが出来ないため大型になり、検出器内部の温度分布が拡大してしまいます。そのため複数のヒーターを装備し、温度制御ポートも複数使用してしまうために検出器の複数搭載の際に制約事項がありました。 * 　FPDが検出している試料由来の光は、ノズル先端の水素フレーム中で発せられる拡散光です。 　従来型のFPDでは発光の一部のみをフォトマルに導入していたにすぎませんが、FPD-2010は反射系及びレンズ集光部により、より多くの試料由来の光をフォトマルに導入しています。それにより小型化と高感度化と言う相反するファクターを同居させることに成功しました。 　 * * 　GC-2010はFPDをはじめ、全ての検出器を上面カバー内に収めました。 それにより、オートインジェクタやヘッドスペースサンプラ等に代表される周辺機器の搭載に対する自由度が格段に向上し、様々な装置構成が可能となり、より多彩な分析に対応することが可能となりました。 * 小型化することで最大の問題は、フィルター及びフォトマルを検出器や水素フレームの熱から保護することです。 FPD-2010はフォトマル、フィルタ部分とフレーム部分とのインターフェース部をファンにより強制冷却し、フィルター、フォトマル部をフレームの熱から守ります。 また、停電時にも内蔵バッテリーにより、検出器温度が下がるまでファンを回し続ける安全機構も備えています。 * 　FPD-2010は、フォトマル部のOリングによるワンタッチ装着により、P、Sモード切り換え時のフィルター交換の際に工具を必要としません。 * FPD-2010およびFPD-17cを用いて、リン系農薬混合物（各成分5ppb）を高 圧スプリットレス分析したときのクロマトグラムです。上段のクロマトグラムがFPD-2010によるもの、下段のクロマトグラムがFPD-17によるものです。 FPD-2010 が、FPD-17c と比較して、2倍以上感度良く分析できていること がわかります。 * FPD-2010を用いて、焼海苔、味付け海苔のヘッドスペース分析したときのクロマトグラムです。上段のクロマトグラムが、焼海苔、下段のクロマトグラムが味付け海苔のものです。 ［分析条件］ 試料 ：焼海苔、味付け海苔ヘッドスペースガス 装置 ：GC-2010AF + FPD2010 （Sモード） 試料注入量 ：0.2ml（全量注入分析） 試料量　　　 ：0.5g　40℃ 1時間保温 カラム ：Rtx1 105m X 0.53mm i.d. df=5.0μm カラム温度 ：35℃(6min)－10℃/min－200℃ 気化室温度 ：180℃ 検出器温度 ：250℃ キャリアガス ：He　　 カラム流量 ：10ml/min 検出器H2流量 ：60ml/min 検出器Air流量：70ml/min * FPD-2010を用いて、呼気を分析したときのクロマトグラムです。 ［分析条件］ 試料 ：呼気 装置 ：GC-2010AF + FPD2010 （Sモード） 試料注入量 ：1ml（全量注入分析） カラム ：Rtx1 105m X 0.53mm i.d. df=5.0μm カラム温度 ：35℃(6min)－10℃/min－200℃ 気化室温度 ：180℃ 検出器温度 ：250℃ キャリアガス ：He　　 カラム流量 ：10ml/min 検出器H2流量 ：60ml/min 検出器Air流量：70ml/min * DRIFT值的设定 DRIFT DRIFT DRIFT DRIFT DRIFT DRIFT T.DBL 2 x T.DBL 4 x T.DBL WIDTH SLOPE 2WIDTH SLOPE/2 4WIDTH SLOPE/4 8WIDTH SLOPE/8 峰处理参数 设定值为0时，自动判断； 不使用时可设为1000。 T.DBL设定为某值时，SLOPE和WIDTH按下图改变 T.DBL：峰展宽一倍所需要的时间 积分峰标记（MK） E：超量程峰，这种峰的面积计算是错误的 S：拖尾峰（溶剂峰常同时