列车自动制御装置-日立评论.pdf

U.D.C.d25.2_59_52 列 車 自 動 制 御 装 置 AutomaticTrain ControIEquipment 竹 村 伸 一* 刈 谷 志 ShinichiTakemura Shizuo Kariya 和 田 俊 介** 飛 永 勝 年*** Shunsuke KatsutoshiTobinaga Wada 内 容 梗 概 近年世界の鉄道易如こおいては,列車の自動制御を緊急課題の一つとしてとりあげ,競って研究を進める傾向 にある｡その方式は,地上と車上との関連においてほ,点制御方式,連続制御方 ,および両者の併用方式の 三者に分れ,さらに列車に対する制御形式としてほ, 信号による速度制限方式とプログラムによる速度制御力 式の二者忙分れる｡本稿ほ,このそれぞれについて, 歴史的背農と各国の現況に触れ,さらにその実施例を説 明した｡ 1.緒 世界の鉄道は,その宿命的 題である輸送能率向上のために,ま ず動力の近代化を取りあげたが,そのご航空機,【1動車などの進歩 1 地上電磁石 2 車上電磁石 に刺激されて,さらに列中速度の向上と列車間隔の短縮とが要求さ 3 磁気リレー接点 れ,また一方,輸送の安全性をこついてもいままで以上の保安度が要 4 ブレーキリレー 5 貫通ブレーキ管 望されるに至り,いまや競って列車自動制御の研究と採用にひたむ 6 非 常 弁 きの努力を傾けつつある｡ 7 伝 達 弁 8 緩解用ノ､ソドル もっとも一口に列車自動制御といっても,赤信号区間への日進を 9 補助巻線 10 ブレーキ弁 阻止するだけの簡単な