哲学思想史a佐野好则後期2単位.PDF

学際基礎科目・人文科学系 ＜担当形態＞ 哲学思想史ａ 佐野 好則 単独 後期・２単位 ＜登録条件＞通年(a,b)の登録が望ましい 教職課程に おける要件・ 該当せず 区分等 ＜授業のテーマ＞西洋古代中世の哲学思想史を概観する。 ＜到達目標＞各哲学者の思想を他の哲学者の思想との関連に注目して理解する。神学の背景としての哲学の重要性 を認識する。 ＜授業の概要＞講義とディスカッションを通して、各哲学者の思想の特徴や相互の関連性を検討する。 ＜履修条件＞学部 1，2年を主な対象学年とする。 ＜授業計画＞ 第１回 哲学の始まり: ヘシオドスの神話的思考からミレトス派の哲学的思考への発展を考察する。 文献: ヘシオドス『神統記』、アリストテレス『形而上学』(授業内にプリント配布) 第２回 タレス、アナクシマンドロス、アナクシメネス: ミレトス派の自然哲学を考察する。 文献: タレス断片、アナクシメネス断片、アナクシメネス断片(授業内にプリント配布) 第３回 ピタゴラス派、ヘラクレイトス、パルメニデス: ミレトス派自然哲学の展開を考察する。 文献: ピタゴラス派断片、ヘラクレス断片、パルメニデス断片(授業内にプリント配布) 第４回 エムペドクレス、アナクサゴラス、原子論: パルメニデスの影響下の自然哲学の展開を考察する。 文献: エムペドクレス断片、アナクサゴラス断片、原子論断片(授業内にプリント配布) 第５回 ソフィスト逹とソクラテス: 人間を中心とするソクラテスの哲学とその背景を考察する。 文献: 作者不明『両論』、プラトン『ソクラテスの弁明』『ゴルギアス』(授業内にプリント配布) 第６回 プラトン(1): イデア論の基盤を哲学諸派との関連に注目して考察する。 文献: プラトン『メノン』、『パイドン』、『国家』 (授業内にプリント配布) 第７回 プラトン(2): イデア論の展開を考察する。 文献: プラトン『パルメニデス』、『ティマイオス』(授業内にプリント配布) 第８回 アリストテレス(1): 実体論の基盤をプラトンの哲学との関連に注目して考察する。 文献: アリストテレス『形而上学』(授業内にプリント配布) 第９回 アリストテレス(2): 実体論の展開、倫理学を考察する。 文献: アリストテレス『政治学』、『ニコマコス倫理学』(授業内にプリント配布) 第１０回 ストア派、エピクロス派: ヘレニズム哲学における新しい傾向の哲学諸派を考察する。 文献: ストア派断片、エピクロス『メノイケウス宛の手紙』(授業内にプリント配布) 第１１回 プロティノス: ローマ時代におけるプラトン派哲学の展開を考察する。 文献: プロティノス『エンネアデス』(授業内にプリント配布) 第１２回 アウグスティヌス(1): 新プラトン主義の影響を中心に考察する。 文献: アウグスティヌス『告白』、『教師論』(授業内にプリント配布) 第１３回 アウグスティヌス(2): 哲学的諸概念の神学的応用を考察する。 文献: アウグスティヌス『告白』、『神の国』(授業内にプリント配布) 第１４回 アンセルムス、トマス・アクィナス: スコラ哲学における哲学諸派の受容を考察する。 文献: アンセルムス『モノロギオン』、トマス・アクィナス『神学大全』(授業内にプリント配布) 第１５回 総括 ＜準備学習等の指示＞各哲学者による著作の抜粋を読み、内容について検討しておくことが予習として課される。 ＜テキスト＞テキストとなる各哲学者の著作の抜粋をプリントして毎回配布する。 ＜参考書・参考資料等＞A.H. アームストロング『古代哲学史』みすず書房、1989 年 内山／中山編『西洋哲学史、古代・中世篇』ミネルヴァ書房、1996 年 熊野純彦『西洋哲学史、古