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生物基礎、生物 生物基礎、生物 第１　高等学校教科担当教員の意見・評価 生　物　基　礎 １　前 文 今年度の「大学入試センター試験（以下「センター試験」という。）の追・再試験の「生物基礎」 の受験者数は102人で、本試験を含めると全受験者数は141,344人であった。 「センター試験は、入学志願者の高等学校段階における基礎的な学習の達成度を判定することを 主目的とし、大学教育を受けるにふさわしい能力・適性等を多面的に判断する」という趣旨に基づ き、出題された問題について、今年度も昨年度と同様、以下の７項目の観点から検討した。 ⑴　高等学校学習指導要領（以下「指導要領」という。）の範囲内から出題されている（出題範囲） ⑵　単に知識だけではなく、思考力や応用力等を問う問題も含まれている（思考力） ⑶　出題内容は、特定の教科書や特定の分野・領域に偏っていない（出題内容） ⑷　試験問題の構成（設問数、配点、設問形式等）は適切である（問題構成） ⑸　文章表現・用語は適切である（表現・用語） ⑹　問題の難易度は適正である（難易度） ⑺　本試験との比較 ２　内容・範囲について 今年度の追・再試験は、指導要領に定める範囲内から、「生物と遺伝子」、「生物の体内環境の維 持」、「生物の多様性と生態系」の３分野から万遍なく出題された。内容については、教科書の内容 に準じた基礎的な設問に加え、知識を組合せたり、実験の方法や結果を基に考察したりする設問が 多く見られた。 ３　分量について 解答する大問数は３題で、解答数は第１問が７、第２問が６、第３問が７で合計20であり、昨 年度より解答数が１増加した。 ４　表現・形式・程度について 追・再試験がどのような能力を要求する問題で構成されているか、次のように分類し分析した。 「分類ａ」教科書の知識から正解が得られる設問 「分類ｂ」教科書の知識を基に洞察力や応用力により正解を導く設問 「分類ｃ」実験や観察の記載文・グラフ・図表から生命現象を分析し、考察する能力により正解 を導く設問 また、設問形式を、選択肢の置き方によって「語句選択」、「文章選択」、「組合せ選択」、「数値、 記号選択」、「図選択」の五つに分類した。 更に、各設問の難易度を次のように三つに分類した。 「平易」教科書の内容に基づく知識を問う設問・記載文から比較的容易に解答できる設問 「発展」高い思考力や深い知識を求める設問 ―225― 「標準」平易と発展の中間レベル程度の設問 表１　要求する能力による設問の分類・設問形式・程度 問題番号 設問 配点 分類 形式 程度 問題番号 設問 配点 分類 形式 程度 問1 1 3 ｃ 組合 平易 第２問 問4 12 3 ａ 文章 標準 B A 問2 2 3 ｂ 図 標準 （15点） 問5 13 3 ａ 文章 平易 問3 3 3 ａ 組合 標準 問1 14 完解3 第１問 一方 ａ 語句 平易 問4 4 3 ｂ 文章 標準 15 のみ1 （19点） A 問5 5 3 ａ 文章 平易 16 1 ａ 語句 平易 B 第３問 問6 6 2 ｂ 数記 発展 問2 17 3 ｃ