市民共働型流域治水.PDFVIP

市民共働型流域治水 平成のオロチ退治 九州大学 島谷幸宏 市民共働型流域治水 市民共働型の流域治水とは、 流域住民が主体となって 流域のすべての場所を対象に 保水・貯水・浸透などの手法により流出抑制 単に治水のための治水ではなく 流域で治水対策を進める過程で地域の景観や自然環境 が改善され、それが福祉さらに地域づくりへと発展するこ とを目指す治水 共働とは、協働を一歩進めた概念であり、それぞ れの人あるいは団体が連携し、さらに主体的に活動 することである。 市民共働型流域治水 その２ 流域すべての場所で貯留・浸透⇒豪雨時流出抑制 オンサイト貯留・浸透を基本：降った雨を移動させない 分散させる：集めなければ少し（100mmの雨でも10ｃｍ） 自分のところに降った雨で他人を水害に合わせない ・ 関係者（ステークホルダー）が多いため市民運動化する必要 がある ・ 流出抑制率＝Σ（土地利用別面積割合×普及率×流出抑 制率） 平成21年7月豪雨による出水の概要(降雨の状況) ○九州北部地方に停滞していた梅雨前線上を２４日と２６日に低気圧が通過し、前線の活動 が非常に活発化。 ○7月24日～25日にかけて、柏原観測所では時間雨量91mm、2時間雨量152mmを観測した。 ピーク水位4.24m 田島橋水位観測所 昨年、都市中心部で大水害 ） ｍ （ 位 水 洪水 洪水防御への関心が高い 都市化率７０％ 流域面積29km2 福岡市 一つの市 福岡管区気象台 田島橋水位観測所 川 井 樋 時間雨量91mmの 豪雨が発生 柏原観測所 120 350 時間雨量 300 100 累加雨量 250 ) 柏原 h 80 / ) m h 200 m / ( mm 60 量 ( 雨