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2019年7月長崎県土木部建設企画課

長崎県では、平成２０年度より長崎県建設業協会

及び長崎県土木施工管理技士会と意見交換を行

い、双方の業務省力化と労働環境改善として、工

事関係書類の簡素化に取り組んできました。

今回更なる工事関係書類のスリム化を通じて働

きやすさ改善を行うため、スリム化の手引きを作成

しました。

本手引きを活用し、工事書類削減に向けた積極

的な取り組みをお願いします。

手引きでは工事関係書類を必要最小限にスリム化するため、削除可能な

工事書類を紹介しています。

但し、受注者社内で必要とされる工事書類作成を妨げるものではあり

ません。また、法令等に規定された書類の作成は適正に行って下さい。

工事書類のスリム化の原理・原則

○長崎県は、仕様書等で提出を求めていない書類

の提出を求めない。

○受注者は、仕様書等で提出を求められていない

書類は提出しない。

○長崎県は、仕様書等で提出を求めていない書類

は受理しない。

平成21年4月のスリム化

□建設業協会及び土木施工管理技士会との意見交換会を通じて、内容

が類似する書類や必要性等の精査を行い、必要性の低い書類等について

は共通仕様書等の改定を行った。

①書面として残すべき書類は最終的な記録であり、その判断に至るため

の「協議」については、書面で取り交わすことを求めないこととした。

②書面をもって知らせる必要がある事項のみを「通知」とし、「報告」は口

頭でも良いとした。

③確認するだけで目的を達する書類は「提示」と分類し、内容が重複した

り必要性が低い書類は作成自体を不要とした。

平成30年1月のスリム化

□工事関係者を対象にアンケートを実施し、簡素化の要望の高かった５９

項目について業界等と検討を進め、共通仕様書の改訂を行い、必要性の

低い書類２５項目の削減等を行った。

令和元年5月のスリム化

□地域の実情に配慮し、県産品並びに県内下請の不使用理由書の

「説明資料」を不要とした。

１

工事着手時

工事着手時に、工事提出書類等一覧表を活用し、監督職員と受注者間

で、情報交換・共有方法(メールなど)等を事前協議し決定しましょう!

工事施工中の情報交換・共有方法【工事写真の提出方法、工事書類等の交換共有方法】

工事写真は、カメラの種類、カメラの有効画素数、書類提出方法(紙また

は情報共有システムのどちらか)などを事前協議しましょう!

提出する書類の種類

受発注者間で、【指示】、【承諾】、【協議】、【提出】、【提示】、【通知】、【報

告】用語の定義について確認し、工事提出書類等一覧表(長崎県HPで公開

中)を使い、施工中の工事資料、工事完成時納品資料について事前協議し

ましょう!

施工中

工事施工において必要となる協議資料は、必要最小限とするよう受発注

者間双方で意識し進めることが大切です。

受注者発議による協議でも、設計図書照査項目・内容以外の照査や照査を行った結果

生じた計画の見直し、図面の再作成、構造計算の再計算、追加調査の実施に係わる協

議書類の作成は発注者の責任で行うこととなっています。【受注者に求める設計図書の

照査範囲は、設計変更ガイドライン(長崎県のHPで公開中)で確認下さい。】

※情報共有システム活用義務付けは、土木工事標準積算基準書を採用する設計金額3,500万円

以上、または落札方式に総合評価方式を採用する工事。

検査時

検査時工事概要説明は監督職員が行ないます。このため、工事概要説明

資料等は作成不要です。受注者は既存の平面図等を使って、施工内容・方

法の説明をお願いします。２

主な、作成・提出を不要とした工事書類を以下に紹介します。スリム化にご協力下さい。

①計画工程

施工計画書を提出する工事は計画工程表の提出不要!(共[１]1-1-6)

提出不要