人工雑音環境下でのディジタル無線通信システムの受信特性とその改善法に関する研究.pdf

人工雑音環境下でのディジタル無線通信システムの受信 Title 特性とその改善法に関する研究 Author(s)宮本, 伸一 Citation Issue Date Text Version URL /11094/459 DOI Rights Osaka University 人工雑音環境下でのディジタル無線通信システムの 受信特性とその改善法に関する研究 1997 年 11 月 宮本伸一 謝辞 本論文は，大阪大学大学院教授森永規彦博士の御指導のもとに，筆者が大阪大学大学院工 学研究科通信工学専攻在学中ならび、に在職中に行った研究成果をまとめたものである.本 研究を遂行するにあたり，森永教授から賜わった御懇意なる教示，御鞭捷に対し，深甚な る謝恩の意を表する次第である. 本論文をまとめるに際し，筆者は大阪大学大学院教授小牧省三博士に有益な御教示，御 助言を賜わった.ここに深く感謝の意を表する次第である. 大阪大学大学院在学中より，通信工学全般および本研究に関して御指導・御教示を賜っ た大阪大学名誉教授手塚慶一博士(故人) ，同名誉教授倉薗貞夫博士，大阪大学大学院工 学研究科教授長谷川晃博士，同教授池田博昌博士，同教授前田肇博士，同教授児玉裕治博 士をはじめとする大阪大学大学院工学研究科の諸先生方ならびに大阪大学産業科学研究所 教授北橋忠宏博士，同教授元田浩博士に厚く感謝申し上げる. また本研究に関し，折りにふれて有益な御助言・御討論・御激励を頂いた大阪市立大学 教授村田正博士，大阪産業大学教授佐藤正志博士ならびに大阪大学大学院工学研究科助教 授三瓶政一博士，同助教授塚本勝俊博士，同助教授原晋介博士，同助手岡田実氏に衷心よ り感謝申し上げる次第である. また，本研究の途上，折にふれて熱心な御討論と有益な御助言・御協力を頂いた花岡誠 之氏(現在株式会社日立製作所)，田村進司氏(現在古野電気株式会社)をはじめとする卒業 生ならびに Sakda Unawong 氏，金本英樹氏をはじめとする大阪大学大学院工学研究科通 信工学専攻森永研究室の諸兄に感謝申し上げる. さらに，筆者の大学院在学中ならびに在職中を通じて，卒業研究をはじめとして折りに ふれて有益な御討論と懇切丁寧な御助言を頂いた名古屋大学大学院助教授片山正昭博士に 厚く御礼申し上げる. 最後に，寛大なる心をもって惜しみない援助と理解を頂いた両親，兄姉，そして，本研 究遂行の心の支えでもある妻圭子と本論文執筆中に誕生した長女優花に感謝を捧げる. 内容梗概 本論文は，筆者が大阪大学大学院工学研究科在学中ならび、に在職中に行った人工雑音環 境下でのディジタル無線通信システムの受信特性とその改善法に関する研究成果をまとめ たもので，以下の 7 章より構成されている. 第 1 章は序論であり，本研究に関連する研究分野における現状と問題点を述べ，本研究 の背景と目的ならびに本研究の位置づけを明確にする. 第 2 章では，まず，人工雑音の代表的な統計モデルであるクラス A インパルス性雑音モ デルについて述べ，その統計的性質について検討すると共に，新たに同相成分と直交成分 の確率密度関数の導出を行い，それらの成分の非独立性を明らかにする. 第 3 章では，位相変調同期検波方式ならびに直交振幅変調同期検波方式を用いたディジ タル変復調方式を対象として，ガウス雑音環境下での使用を前提として設計された従来の ディジタル変復調方式の誤り率を導出し，人工雑音が誤り率特性に及ぼす影響を評価する. また，人工雑音に対する最尤シンボル判定に基づく最適受信機ならびに雑音の同相成分と 直交成分の非独立性を利用して送信シンボルの判定を行う受信機を提案し，それらの受信 機を用いることによる誤り率特性の改善効果を明らかにする. 第 4 章では，スペクトル拡散通信を利用した多元接続方式である直接拡散符号分割多元 接続 (DSjCDMA) 方式を対象として，人工雑音が従来の DSjCDMA 方式の誤り率特性に 及ぼす影響を明らかにすると共に， DSjCDMA 方式の有す