泌尿器科領域におけるCS- 1170 の基礎と臨床.pdfVIP

VOL.26 S-5 CHEMOT HERAPY 487 泌尿 器科 領 域 にお け るCS-1170の基礎 と臨床 日根野 卓 ・山口欽也 ・伊藤 登 三 田俊彦 ・石神嚢次 神戸大学医学部泌尿器科学教室 (主任:石神襲次教授) CS-1170(Fig.1)はcephamycinより誘 導 され た新 しい 血 中濃度 の標 準 曲線 には ヒ ト血清 を,尿 中濃度 の標 準 曲 合成 セ フ ァマ イ シ ン系 の抗 生物 質 で あ り,グ ラム陽性 お 線 にはpH7.0のphosphatebufferを使 用 した9 よび 陰性 菌 に対 して優 れ た抗 菌 力 を有 し,特 に β-lac- 血 中濃度 で は,oneshot静注群 で,投 与後30分で平均 tamase産生薗 に も強 い抗 菌力 を示 し,さ らに従 来 のセ フ 83,6μg/mlと最 高 に達 し,その後漸減 し,4時間で は2.5 ァロスポ リン系,ベ ニ シ リン系薬剤 が無効 なindole(+) μ9/ml,6時間後 には血 中か らほ とん ど消失 した。2時 のProteus,Serratiaに対 して も有効 で あ る こ とを特徴 と 間点 滴静 注群 で は投 与1時 間後 に平均31.8μg/mlと最 してい る1,2,3)。 高 に達 し,2時 間で は28.0μ9/m1,その後漸 減 し,one 私 た ち も本剤 を複雑 な尿 路感 染 症 に使 用 し,そ の臨床 shot群同様6時 間 後 には ほ とん ど消 失 した(Fig2, 効果 を検討 す る とともに,若 干 の基礎 的検討 を加 えた の Table1)。 で報 告す る。 次 い で尿 中排 泄率 では,oneshot静注群 の結 果 はFig. 3に,2時 間点 滴静 注群 の結果 はFig.4に示 す ご とく Fig. 1 Chemical structure of CS-1170 で,投与後8時 間 までの尿 中排 泄率 は,お のおの74,8%, 73.9%であった。 Fig.2 Blood level of CS-1170 1.基 礎 的 検 討 1.血中濃度お よび尿 中排泄宰 健康成人男子 を対象 としてCS-11701goneshot静 注群3名,192時間点滴静注群3名 について。その血中 濃度および尿中排泄率 を測定 した。測定方法はBac班us subti儒PCI219株を検定菌 とした薄層カップ法 を用い, Table 1 Mean serum levels of C S - 1170 after lz intravenous injection and 1g drip infusion (ƒÊg/ml) 488 CHEMOT HERAPY OCT. 1978 Fig.3 Urinary excretion of CS-1170 Fig.4 Urinary excr