眼科疾患（視力障害をおこすか否かを分類）【結膜炎】〔概念〕アレルギー.doc

　　　眼科疾患（視力障害をおこすか否かを分類） 【結膜炎】 〔概念〕アレルギー性結膜炎と感染性結膜炎がある 　　　　アレルギー性結膜炎は春から夏に多い 　　　　感染性結膜炎のうちウイルスによるものは院内感染が多い 〔症状〕（ 結膜充血 、、流涙 ） 　　　　　　　　　　　　　　角膜炎ではない １．感染性結膜疾患 〔流行性角結膜炎〕 〔要点〕 　　潜伏期は約１週間　　　耳前リンパ節腫脹　　点状表層角膜炎 　　（ はやり目 ）とも呼ばれる 　　アデノウイルス８型（接触感染）　（細菌感染ではない）　伝染性が強い 　　症状は充血、流涙、眼痛、耳前リンパ節腫脹 　　抗生物質で治療　　　　　（耳の所のリンパ腫脹） 　　　　　　（細菌感染を防ぐため） 〔咽頭結膜熱〕 〔要点〕（ プール熱 ）とも呼ばれる 　　　アデノウイルス３型　　細菌感染ではない 　　　主症状は急性結膜炎、咽頭炎、発熱 〔トラコーマ〕 〔要点〕　　　クラミジアによる感染 　　　主症状は濾胞性の結膜炎、角膜混濁、眼瞼腫脹 　　（　以前は失明する疾患であった　） ２．アレルギー性結膜炎疾患 〔アレルギー性結膜炎〕 〔要点〕　　　アレルギーⅠ型反応による結膜炎 　　　抗原は花粉、ハウスダスト、ダニ 　　　（　鼻アレルギー　）を合併することもある 　　　主症状は眼瞼腫脹、角膜浮腫、充血、瘙痒感、、流涙 〔春季カタル〕 〔要点〕アレルギー性結膜炎の一種で春に増悪し、冬に寛解するもの 　　　　花粉、塵埃、ダニが抗原となるアレルギー 【角膜炎】 〔概念〕角膜上皮が外傷やコンタクトレンズ着用などで障害される 　　　　細菌、真菌などで感染する 　　　　ヘルペスウイルスが三叉神経を介して再発性の炎症をおこす 〔症状〕（ 眼痛、流涙が強い、目脂はほとんどない　） 　　　　病変が瞳孔領にある場合は視力低下が強い 〔予後〕薬物療法で治癒することが多い 　　　　角膜移植を考慮する場合もある 【色覚異常】 〔概念〕色の感覚を色覚という　　網膜の錐体の機能 　　　　青、緑、赤の３要素の刺激からなる 　　　　３要素のいずれかが不完全異常（色弱）か欠如（色盲）のために起こる色覚異常 　　　　色覚３要素すべてが欠如したものを全色盲という 【白内障】 〔概念〕（　水晶体が混濁　　）　　老人性白内障が最も多い 〔原因〕加齢、糖尿病、内分泌障害、アトピー、虹彩炎、網膜色素変性症 〔症状〕視力障害、視力低下、まぶしさ 〔予後〕良好 〔治療〕水晶体摘出術 【緑内障】 〔概念〕■　眼圧　の異常をきたす病態 　　　　■　眼房水の排泄障害 　　　　　　失明病因の第２位（１位　糖尿病性） 〔分類〕原発性、続発性、先天性の３つ。一番多いのは原発性開放性隅角緑内障 　　　　この２つは開放性隅角緑内障、閉鎖性隅角緑内障がある 〔症状〕眼圧上昇、眼痛、頭痛、視力障害、視野欠損、失明 〔治療〕レーザー療法、薬物療法、手術療法 ｍｅｍｏ　先天性緑内障のことを■　　　という 　　　　　　　　　　　　　　　　(子供の場合、眼が大きく見える) 【腫】　　　　　　　　　　　 〔概念〕眼瞼に生じた限局性の急性化膿性の炎症 　　　　■　ものもらい　といわれる 〔種類〕外麦粒腫：眼瞼縁　内麦粒腫：マイボーム腺 〔原因〕主な起因菌は■　ぶどう球菌 〔症状〕■　眼瞼縁の発赤、腫脹、疼痛、目脂、瘙痒、排膿 〔治療】抗生物質、膿がある場合は小切開 【眼精疲労】 〔疫学〕■　ＶＤＴ症候群（コンピュータ画面による眼精疲労）は増大 〔成因と病態生理〕調節性のもの　遠視、近視、乱視、老視 　　　　筋性のもの　　斜視、眼鏡 　　　　症候性　　　緑内障、結膜炎、■　ドライアイ 〔症状〕■　頭痛、悪心嘔吐、視力減退、複視 【網膜色素変性症】 〔概念〕■　夜盲をきたす　代表的疾患（俗に■　鳥目　といわれている） 　　　　常染色体劣性遺伝、常染色体優性遺伝、伴性劣性遺伝などで認められる 〔症状〕10歳すぎた頃から症状が出始める 　　　　主症状　■　夜盲、視野狭窄、視力低下 　　　　　　　（視野は周辺から中心に向かって徐々に欠けていく） 　　　　視神経萎縮もおきるが完全失明することはほとんどない 　　　　初期症状　夕方や夜など暗いときだけ見えにくくなる 　　　　進行期には視野が狭くなり、昼間の明るい所でも見えにくくなる 　　　　その他の症状　頭痛、悪心嘔吐、視力減退、複視 【急性中耳炎】 〔概念〕中耳の急性炎症 　　　感染性　　インフルエンザ菌、肺炎球菌　非感染性　　航空機搭乗などの圧の変化 　　　　　　　　かぜ症候群、上気道感染 → 副鼻腔炎、咽頭炎を発症 　　　　　　　　鼻漏がおこる → 細菌を含んだ鼻漏が中耳へ 〔好発〕■２才以下　多い　上気道感染に続発するため■冬季