画像のディジタル化資料.docVIP

「画像のディジタル化」資料 １.ディジタル化のポイント アナログデータをディタルデータに変換するためには，以下の３段階がある。教材は，「標本化」と「量子化」を主に取り扱っている。「符号化」については，必要に応じて補足して欲しい。 　1.標本化：ある一定間隔ごとにデータを取り出す。アナログ信号を一定間隔の時間や座標で離散化すること。 　2.量子化：取り出されたそれぞれのデータを，あらかじめ決められた段階の数に割り当てる。 　3.符号化：変換されたそれぞれの値を０と１で表現する。 ２.教材の構成 右に教材の構成を示す。「画像のディジタル化」では，①から?までを学習させる。この中の④⑤⑦⑩は，必要に応じて選択?省略することができる。?は，発展的に「データの送信失敗」に，進むことができる。 また，?と?は，カラーに関する「画像のディジタル化のディジタル化」を扱う内容となっている。①～?までの内容が「（白黒）画像のディジタル化」であるのに対し，??の内容は「（カラー）画像のディジタル化」を扱う構成になっている。以下，各構成部分の概略と補足説明を示す。なお，教材は，ESCキーで終了する。 ①導入部 携帯電話を用いて画像の送信を行う場合の問題を学習者に提起する。この問題を解決することを目的に，以下の手順に進む。 ②カメラと仕組み ディジタルカメラの各部の説明と撮影時の仕組みを扱っている。撮影時の場面では，学習者が被写体の構図の位置を任意に設定することができる（赤い四角の枠をドラッグする必要あり）。 ③標本化と画素 画像を一定間隔で区切る標本化の仕組みを扱う。さらに，ディジタルカメラを用いた標本化として，CCDと画素の関係についても動的に提示する。ここでは，画像データを格子のマス目（画素?ピクセル）で表すことや，画素が画像表示の最小単位であることを指導できる。 ④ディジタルとアナログ 「ディジタルとアナログ」のボタンを選択すると，選択できる。情報の基本的な学習であるディジタルとアナログの違いを，時計を題材にして扱っている。「ディジタルとアナログ」の選択場面で，「次へ」を選択すると「ON OFFとディジタル」へ進む。 ⑤ON OFFとディジタル ディジタルのデータが，電気の「ON?OFF」や２進数で表されていることを学習する。学習者が画面上のスイッチの操作「ON?OFF」を行うことで，提示された電球が「点灯?消灯」する。この電球の変化と，２進数の数値「０?１」との関連を観察させる。「ON OFFとディジタル」を選択せずに「次へ」を選択すると「量子化と階調」へと進む。 ⑥量子化と階調 標本化されたアナログ量（濃淡）を数値化する（量子化）ことを扱っている。画像データを光の明暗によって表現したときの変化の様子を観察させるため，元の画像と量子化後の画像を並列に提示している。また，光の明暗を離散的な数字として扱う階調の凡例とその解説を示している。 ⑦ビット数と表現できる数 ビット数と表現できる情報の数を計算する手法を提示している。ここでは，階調の数と任意のビット数で表現できる情報の数との関係を把握させるようにする。電気の「ON?OFF」とビット数の関連を把握させるため，電球の明滅と連動してビット部分の「０?１」が自動的に切り替わるようにしている。「ビット数と表現できる数」を選択しない場合は，次の「階調の表現」へ移動する。 ⑧階調の表現 明暗を区分する段階の数と数値の関係を提示し，明暗を数値化する仕組みを説明する。ここでは，２階調，４階調，８階調，256階調の違いを学習する。特に256階調では，学習者の操作により階調に対応した明暗とそれに連動した数値を任意に設定できる。この教材では，数値「０」を暗い方に対応させている。２階調，４階調，８階調の凡例の「2進数表示」と「10進数表示」の切り替えの画面で，符号化に言及することができる。 ⑨量子化をやってみよう 量子化の練習を行う。４階調（暗０→明３）と２階調（暗０，明１）の２つの階調に対応した数値を入力する。まず，４階調では，画面上の量子化した図の一部（５マス分のみ）に数値を入力する。次に，２階調では，量子化した図の全てのマスに０を予め設定し，この中から学習者が明るい色（白色）と判断したマスに１を入力する。学習者の操作を簡略化するため，入力はマウスによるクリックのみで行える。 ⑩画素と解像度 解像度と画像の関係を把握させる。学習者が作画した画像を４画素から９万画素の間の８段階の解像度の違いによって画像の質が変化する様子を観察することができる。画質は，画素と階調の数の影響を受けるが，教材では画素を変える操作を扱えるようにした。「画素と解像度」を選択しない場合は，次の「データの送信」へ移動する。 ?データの送信 標本