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市原市村田川の伝承【平将門と桔梗御前】 ― 菊間?永吉?奈良 ― 伝承文学 　交易のルートに乗って，信仰を伴った形で伝承される。 聖徳太子信仰　養老川 五井［龍昌寺］－国分寺［太子堂］－牛久真ヶ谷［太子堂］ 将門伝承　村田川 菊間［平親王塚］－永吉［平親王野］－奈良［大仏］ 中央との関係が重視される。 　　龍昌寺　法隆寺?四天王寺?龍昌寺 　　聖徳太子：天皇の系譜に繋がる人物 文字による情報管理，国家の形成（王法＝仏法） 　　平将門　天皇の系譜に繋がる人物 平家物語（落人）と同じく悲劇 ■奈良の大仏 → 市原市史別巻昭和54年11月 P.428 村田川沿いの伝承 村田川の対岸の「古市場」がキーワード？　江戸時代に五大力船を中心とした交易が，浜野－江戸間で活発に行われる。「市」に関わるこの地を核にして，交易のルートに乗った平将門伝承（信仰に基づく語り）があった？ 1 奈良（村田川の源流） 平将門が，南都に擬して奈良と称し，廬舎那仏（ルシャナブツ）立像を建てたといわれている。 基石「承平元年辛卯春建立 再三之造立 文化元甲子十月十六日 上総国市原郡奈良村」 当初の大仏は銅像，将門の建立？ 2 平親王山 菊間（八幡宿の東側の丘沿いのあたり）の北端，平親王山の竹藪中に古い石碑があった。（四層，高さ七許，応安第五年十二月三日と刻まれていた。このあたりに，人見山から逃れてきた将門が居住した。 碑は，平親王将門を祀るためのものであり，平親王山の麓の坂を「塔の坂」という。 ある説に曰く，平将門が没した後に遺物を埋めた。 風邪をひくと，碑の頭部を下ろす。風邪が快癒すると元に戻した（市原市史別巻P.13）。 平親王山の石碑（親王塚古墳の墳上にあった！）は，現在は国分寺の入口にある。 3 永吉の吉野台（浜野ゴルフクラブのあるところ？） 　 吉野台は，平親王野という。 　 平将門の妃桔梗の前の墳墓のあるところ。この地の桔梗は，花を有せず。 　　桔梗御前は，俵藤太秀郷の妹であり，容色万人にすぐれ，将門は一目見て恋に落ち妃としようとした。また武勇にすぐれた秀郷と意を通じるべく，人を介して秀郷に連絡をした。 　　秀郷が将門の館に来ると，将門はあたかも髪を梳（くしけず）っている最中であったが，喜びのあまり髪を支えて出迎えた。秀郷は，その姿があまりに軽疎に思えて共にことをなすべき相手ではないと悟り，将門の敵にあたる平貞盛に属し，たびたび将門と戦うことになった。 　　将門には七人の影武者がいて，いつも同じ装いをしてそばにいた。将門の部下でも真偽のほどはわからなかった。 　　どこに本物の将門がいるのかわからないため秀郷は大いに困り，妹の桔梗に事の次第を告げ，将門のもとに行って真偽を報告するよう命じた。 　　そこで桔梗は相馬に至り【HELP!：相馬（市原市にもある？）】，偽りのことばを将門に告げるのであった。 「わたくしは，あなた（将門さま）のこころを聞くに及んで恋々の思いせつなかりしも，家兄が頑迷なため恋する思いを果たすことができませんでした。そこでついに家出をして，こうしてやってまいりました。もし願いをお聞き届けくださいますならば，いつもおそばに置いてください」 　　将門は喜び，妃とした。 　　桔梗は，すぐに書状をしたためて兄に本物の将門について通報した。 　　島広山の戦いで秀郷は将門に勝利し，将門を敗走させ，平貞盛は将門を討ち取ることができた。 　これは，すべて桔梗の功であった。 　　しかし，桔梗は，将門の死を知るや，奈良へ走りそこで自刃して果てた。 　　里の人たちはこのことを哀れみ，桔梗御前を厚く葬った。その後，この地では桔梗を有することはなかった。（HELP!：奈良に桔梗御前にまつわる塚や碑文は？） 4 国分寺 　　天慶三年 940 平将門の賊党が国分寺に立て籠もった。そこで，官軍が火を放って攻めた。このとき，堂宇はすべて灰燼に帰した。 鐘は，このときに転がして池に沈めた，という伝承あり 5 姉崎神社 天慶三年九月，平将門叛乱のときに，朝廷は勅使を使わし逆賊降伏の祈願を修し，剣一口を納めた。いま，その剱は神殿にしまってある。 6 島穴神社 　　天慶三年二月，勅があり，朝敵（将門）降伏の祈願を修した。 7 八幡信仰 　平将門は『将門記』では939年に上野の国庁で八幡大菩薩よりの神託をうけて「新皇」を自称した。このように八幡神は武家を王朝的秩序から解放し、天照大神とは異なる世界を創る大きな役割があり、武家が守護神として八幡神を奉ずる理由であった。（wikipedia「将門記」） ■ 菊間 [姫宮古墳?親王塚古墳] 　古墳時代：養老川を境に，菊間国と上海上国とがあった。菊間は，菊間国の中枢部。 　菊間国：村田川沿いに早い時期に稲作技術が導入さ