戸田御浜再生プロジェクトにおける 現地環境調査.pptVIP

戸田御浜再生プロジェクトにおける現地生物?環境調査 昭和20-30年代に採集された貝類の一部 Tsuchi (1959)、土(1964) ?1958年に湾内13カ所、海岸3カ所で軟体動物相を調査 ?湾内の調査では死貝を含め131種、生貝43種を記録 ?御浜前の10 m以浅の場所で1/50 m2当たり生貝16種、43個体を記録 プロジェクトの目的 調査地点と項目 水質環境 水温の鉛直分布 水質環境まとめ 底質(酸化還元電位　Eh mv） 底質粒度分析 潮間帯底生生物 潮間帯付着生物 潮間帯付着生物 潮間帯の軟体動物：1958年の調査報告との比較 まとめ * 日野　　明徳　　　東京大学 農学生命科学研究科 岡本　　研 〃　 杉原（村上） 奈央子 〃　 藤木　　宣成 〃　 500種類が生息。うち200種はごく普通に見られた ? かつて有数の生物多様性を誇った 戸田湾 御浜海域の環境再生 ?再生の第一段階は、「なぜ、貝が激減したのか」 　第1回調査：2007年10月24-25日 　第2回調査：2008年3月9-10日 　第3回調査： 　6月16-17日 　第4回調査： 　8月30-31日 ? 貴重な過去の情報がある（500種類の貝類） 突堤、潜堤　? 流況 水質?底生生物 潮間帯生物 付着生物 1 2 3 4 5 多項目水質計 Hydrolabo Quanta 塩分の鉛直分布 比重の鉛直分布 酸素飽和度の鉛直分布 St. 1の環境 St. 5の環境 ?夏（８月末）表層で成層はしていたが、比重の鉛直分布はほぼ均一：成層はしていない ?にもかかわらず底層で溶存酸素が低下していた：流動がほとんどない？ 1 2 3 4 5 ※　電極直読値 御浜奥部と湾口部で、底泥が還元化している。 ※ 　　海底 中央粒径値(μm)　 　　潮間帯 中央粒径値(μm)　 1 2 3 4 5 1-i 2-i 3-i 4-i 5-i ? 突堤の両側（Sｔ.3 4) では、中央粒径が小さい。 St.2以外では、潮間帯は粗い 生物量は多い 死殻が多い 近傍海域に貝の発生場がある ? 生物量は少い S-1 S-3 1.　御浜における生態系の異常は、海水の流動?上下混合がきわめて悪いことに起因する「海底の低酸素化が原因」と推測できる。 2.　一方、表層の水質は良好であることは、海底の異常が海水の悪化に由来するものではないことを示している。突堤、潜堤などの構造物による流動の悪化が、有機物、微細鉱物の運搬?除去を阻んでいる。 3.　貝類の死殻の豊富さは、親個体群が近傍水域に確保されていることを示している。底質性状の改善により、生物多様性の回復は相当程度可能と考えられる。 死に殻がある＝近傍に貝類の生息場が確保されている？ *