AOR法を用いた可変的前処理付き一般化共役残差法.pptVIP

AOR法を用いた可変的前処理付き一般化共役残差法 前田祥兵?　　阿部邦美??　　曽我部知広? 　　張　紹良? ? 名古屋大学大学院工学研究科　??岐阜聖徳学園大学経済情報学部 目次 はじめに 前処理付きGCR法 可変的前処理(Abe et al., 2001) 可変的前処理付きGCR(m)法のアルゴリズム 収束定理(Abe and Zhang,2005) 内部解法 AOR法について(1/2) AOR法について(2/2) AOR法の演算量 数値実験1,実験条件 実験1－結果 数値実験2 実験2条件 実験2-結果 まとめと今後の課題 * * 研究集会 2007年3月7日 1.はじめに 2.前処理付きGCR法 3.可変的前処理について 4.内部解法について 　-AOR法 5.数値実験 　-実験結果 6.まとめと今後の課題 連立1次方程式 （A：大規模，疎） 反復法の利用が効果的 定常反復法 ?ヤコビ法 ?ガウス?ザイデル法 ?SOR法 定常反復法 Krylov部分空間法 ?共役勾配(CG)法 ?Bi-CG法 ?Bi-CGSTAB法 ?一般化共役残差(GCR)法 　,etc. 一般化共役残差(GCR)法 　　　　　+前処理 +前処理 前処理行列Kの構築 となるようKを構築 (e.g.不完全LU分解) に一般化共役残差(GCR)法を適用 但し， ， 前処理付きGCR法 を直接法で計算 GCR法の各反復ごとに 連立1次方程式 ：非対称大規模疎行列 ( ) の時に前処理の効果がある の近似 が容易に求まれば前処理として効果的 概念 を計算 と構築し， を適当な解法(e.g.定常反復法)で 所要(低)精度まで計算 効果的な前処理 内部解法 を適当な解法で所要(低)精度まで計算 GCR法の各反復ごとに 正則行列 内部解法の近似解　 　が(*)を満たせばGCR法は収束 可変的前処理付きGCR法 残差ベクトル(外部) 近似解(内部) 反復回数 収束定理 となる が存在 ?効果的な内部解法 SOR法が効果的 　　　　　　( Abe et al., 2001) 本研究ではSOR法を拡張した方法であるAOR法を内部解法に適用しSOR法を用いた場合と性能評価 ?内部解法の停止条件 　1.精度による条件 　　　　 (内部反復の反復回数l) 2.最大反復回数による条件 1. 必ずしも高精度まで収束する必要はない 2. 少ない反復回数で所要の(低)精度 ?定常反復法の一般形 Accelerated overrelaxation (AOR)法 (Hadjidimos, 1978) (D:対角行列,L:下三角行列,U:上三角行列) ここで， :任意の定数 Accelerated overrelaxation (AOR)法 特長 :ヤコビ法 :ガウス-ザイデル法 :SOR法 1. 2. によってSOR法より 理論上収束性が向上 問題点 により演算量がSOR法より増加 実装版 演算量 SOR法 AOR法 行列ベクトル積による演算量 Matrix name : appu (計算流体力学分野) number of rows : 14,000 number of columns : 14,000 Nonzeros : 1,853,104 Type : real Structure : unsymmetric b : ?リスタート定数m: 40 ?外部反復の停止条件 ?初期値 ?内部反復の停止条件 ?内部反復の初期値 実験条件 UF Sparse Matrix Collectionから 取得した問題 計算機環境 Power Mac G5 CPU : PowerPC G5 (2.5 GHz) Memory : 4.0 GB SOR法とAOR(γ-1.0)法の性能評価 ILU(0)-GCR(40) Time(s) : 3.19(s) Iterations : 63 2%程度の差 AOR(γ-1.0,ω-1.6)法の利用 が有効 問題 正方領域 移流拡散方程式 ただし，境界条件は 全周Dirichlet条件 5点中心差分で離散近似 :厳密解 より計算 ?M=128 ? ?リスタート定数m: 40 ?外部反復の停止条件 ?初期値 ?内部反復の停止条件 ?h=1/129 ?内部反復の初期値 SOR法とAOR(γ-1.6)法の性能評価 収束性の変化　大 15%程度の差 収束性の変化　小 今後の課題 ?良い収束性能を示す(γ，ω)の組み合わせを理論的に解析する ?可変的前処理付きGCR法の内部解法にAOR法を適用し，SOR法を用いた 　場合と性能比較を行った ?AOR法を実装する際に式の変形を行うことにより，行