指導管理等に関する文書提供に関わる事例.docVIP

指導管理等に関する文書提供に関わる事例 山梨県歯科医師会　医療保険部歯科疾患総合指導料 患者の同意（署名）に基づく総合的な歯科治療計画の立案、継続的な指導管理を行うとともに、患者に対し病状等に即した具体的説明と内容を文書で情報提供を行った時算定する。 歯科疾患継続管理診断料?歯科疾患継続指導料 歯科疾患総合指導料算定患者のみ対象、歯科疾患継続管理診断料には患者の同意（署名）が必要。 歯科口腔衛生指導料 う蝕または15歳以下の歯周病（歯肉炎を含む）の患者の口腔?心身の状態等について、患者又はその家族等に対し治療内容、治療期間等に関する治療計画を策定し、文書で情報提供を行うとともに、療養上必要な指導を行った時算定する。 歯周疾患指導管理料 16歳以上の歯周疾患に羅患している患者に対して、プラークコントロール、栄養、日常生活その他他療養上必要な指導を行った時算定する。 新製義歯指導料 義歯を新製した患者に対して、義歯の取扱い、義歯の保存法、義歯の清掃その他の義歯の使用に当たって必要な指導を行った時算定する。 ＜　目　次　＞ A．指導内容記載の要領 B．歯科口腔衛生指導料、歯周疾患指導管理料に関する文書提供に関わる事例　……………　2 I．歯科疾患の知識に関する指導項目　 Ⅱ．ライフステージ別指導項目（日常生活、栄養等関連） 1）妊娠期 2）乳幼児期 3）学童期～中学生期 4）青年期～壮年期 5）高齢期 Ⅲ．プラークコントロール指導項目（歯科口腔衛生指導、歯周疾患指導管理共通事項）……15 C．新製義歯指導料に関する文書提供に関わる事例 D．歯科衛生士実地指導に関する文書提供に関わる事例 A．指導内容記載の要領 1．現状の病態の情報提供 2．病態改善のための情報提供と指導 例１．暴飲暴食があって歯周疾患に羅患している患者 　●　現在の歯周疾患の程度と、まず歯周病の進行を止めるために行った指導 「中程度の歯周病であって、このままでは歯槽骨の破壊が進行し、歯牙の動揺や脱落が早まる」ことを伝えた上で、「日ごろの生活習慣を見直し、暴飲暴食を避ける事を考える。このためには今までよりも噛む回数を増やしたり、宴席への出席を減らすように」と指導。 例２．上顎臼歯部頬側にプラークで歯肉が発赤している患者 　●　プラークについてと、その除去についての指導 　「プラークは食べかすではなく細菌の集まりであって、毒素を出す」ことを伝えた上で、「歯ブラシや歯間ブラシを使用することでプラークの除去が出来、歯肉の発赤が改善する」と指導。 　また、歯科衛生士に、プラークを染め出し、患者さんに確認させた上、実際に歯ブラシでプラークが除去できることを習得させるように指示　→　歯科衛生実地指導へ 例３．う蝕が比較的多い幼児の保護者 　●　う蝕の原因と乳歯う蝕の発生の抑制の指導 　「この年代ではほかの子どもの口腔内には乳歯う蝕がほとんど無い」という現状や「う蝕の原因は歯磨きをしただけでは　排除できない」ことを伝えた上で、「おやつを出来るだけ決めた時間に与えるなどの生活習慣の見直し」を指導。 B．歯科口腔衛生指導料、歯周疾患指導管理料に関する文書提供に関わる事例 I．歯科疾患の知識に関する指導項目 歯科口腔衛生指導料関連 1．う蝕に関する指導 　●　う蝕の原因 　○　むし歯の原因には歯質、糖分、細菌、時間の4つの要素が関与しているので、予防には歯磨きだけすれば良いという訳ではありません。甘いものを避けるだけでなく、良い生活習慣を身につけてください。 　●　う蝕の病状について（変色、疼痛、口臭、腫脹など） 　○　むし歯が進行するに従って、冷たいものから温かいものにもしみるようになります。痛みがなくなったからといって、むし歯は治っているわけではないのです。何時も注意が必要です。 　○　むし歯が原因となって口臭がある場合も多いので、いい対人関係を築く上でもむし歯の治療や予防が必要です。 　○　むし歯になるとその部分の歯の色が黒ずんできます。特に、むし歯が進行して歯の神経を取ってしまった場合などには、歯全体が黒褐色になってしまいます。いつまでもきれいな歯でいるために手入れが必要です。 　●　プラークについて 　○　プラークというのは俗に歯クソとも言いますが、これは決して食べかすではなく、むし歯の原因となる細菌の塊です。プラークは十分な歯磨きをして取り除くことが重要です。 　●　再石灰化について 　○　ごく初期のむし歯であれば甘いものを控え、良い生活習慣に心がけ、フッ素化合物を使用したご自分の十分な手入れによって、また