平成19年6月24日仓田なおみ先生讲习会.doc

「チューブを詰まらせないために」-簡易懸濁法の実践-　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 【全体を通して】 ５５℃の温湯の作り方 ポットのお湯：水＝2：1に入れると約５５℃となる 注入器から経鼻胃管、胃瘻への注入のスピード 20ｍLを10秒で注入する（2ｍL/秒）。 注入スピードのより通過性が異なってくるので通過性試験をするときのスピードは一定にする。 １）崩壊懸濁試験の実施 ①　ラシックス錠　40mg ②　セルベックスカプセル　50mg ③　パナルジン錠　100ｍｇ（分包品）?乳棒で亀裂を入れる ④　パナルジン細粒　[1P１g] ①～④薬を注入器に入れ、約55℃の温湯を約20mL吸い取ります。 5分放置後、注入器内を観察し、医薬品が崩壊?懸濁しているか確認します。 崩壊?懸濁していなければさらに5分間放置後、再度観察します。 10分後に崩壊懸濁していなければ、簡易懸濁法不適となります。 2）チューブ通過性試験の実施 1.崩壊懸濁試験で作成した懸濁液を、8Fr.のチューブに注入してその通過性を観察します。 2.８Fr.のチューブを通過しないときは12Fr.　14Fr.　１６Fr.とチューブの太さを太くしてその通過性を確認します。 　　　○：チューブ通過　　?：チューブ閉塞 簡易懸濁法 製剤的特長 水（約55℃） 破壊→水 適否 5分 10分 5分 10分 ラシックス錠40mg 原薬の融点250℃ セルベックスCap マクロゴール6000含有 パナルジン錠 パナルジン細粒 ☆ポイント☆ ?カマ（酸化マグネシウム）やパナルジン細粒は、チューブを閉塞させる薬剤です。 ?経管投与患者へのパナルジン投与は、細粒は使用しないで錠剤のフィルムコートを破壊して投与したほうが安全です。 1）2）の備品：4名1グループ ポットの湯入れカップ（取っ手付き）、水ペットボトル、温湯入れ500ｍLのカップ、温度計、注入器4本、注入器蓋、蓋の代用とする空の分包紙、経鼻胃管（8Fr.））））） 簡易懸濁法研究会 - 1 -